2017年12月

2017-12-28

2017年度(第39期)軽種馬生産育成技術者研修の現況報告⑤【JBBA静内種馬場研修課】

 こんにちは、JBBA研修課の藤田です。

 今年の冬は積雪が多く除雪に忙しくしておりますが、馬たちもこの時期突然の雨風にみまわれ忙しくしております。

 さて、この12月の軽種馬生産育成技術者研修は、繁殖牝馬等の冬季間の管理について学び、騎乗においては改めて基本馬術を行い、日々練習を重ねております。

 相変わらず忙しいメニューをこなしておりますが、そんな中就職活動の時期ともなっております。研修生たちは生産牧場、育成牧場と自分がどのような仕事をしたいのか定まってきているようですが、なかなか悩んでいるようです。自分自身のことですので、大いに悩みながら進めてもらえればと思います。

 年末年始の冬休みを終えたら、残り3か月、研修修了に向けて頑張ってもらえたらと思います。

 それではみなさん良いお年をお過ごしください。

お知らせ

Photo 2018年(第40期)生産育成技術者研修生募集中

2017-12-26

冬本番

みなさんこんにちは。

㈱白井牧場の白井直樹です。

日高は冬本番をむかえ早朝の収放牧も堪える季節となりました。

この時期繁殖部門は来るお産シーズンに向けて一息ついているところですが、育成部門は秋に馴致を始めた1歳馬が競走馬になるためいよいよ本格的なトレーニング入る時期です。

Photo 育成中の1歳馬、体つきも大分競走馬っぽくなってきました!

夏まで元気に放牧地を駆け回っていた1歳馬も早い馬で半年後にはもう競馬場でデビューしています。

そしてその頃には来春に生まれる仔馬たちが放牧地を駆け巡っているはずです。

毎年繰り返される光景ですが、改めて1年のサイクルは早いなぁと思うしだいです。

日高の冬は寒く辛い時期ですが、だからこそ春が来るありがたみを感じられます。

みなさんも体調崩さぬようご自愛ください。

2017-12-21

JRA日高育成牧場のあしはらです。

寒い霜月

11月は記録的な寒さだったようです。12月に入っても寒い日が続きますね。浦河は雪も多い気がします。

Photo

 皆さんの中にも、体調を崩されている方、いらっしゃるのではないでしょうか?人は「寒い、しばれる」とすぐに愚痴をこぼしてしまいますが、来年2月3月の出産を控える繁殖牝馬たち、そして進度の速いものでハロン20~25秒程度のスピードまで調教を行うようになってきた1歳馬たちは元気いっぱいです。

 繁殖牝馬は、昼夜放牧を終了し、来年の出産に向けての準備を少しずつ整えていくようです。また、1歳馬は、11月終わりの雪と寒さで、1600mの屋外ダートコースは閉鎖されてしまったものの、800mの屋内馬場と屋内坂路馬場を使って順調に調教を行っています。

ウマ科学会

 そして研究関連。毎年、11月最終または12月最初の月曜日、火曜日の2日間、東京で日本ウマ科学会学術集会が開催されています。皆さんご存知でしたか?このブログでは、たびたび学会の話題を書かせていただいていますが、このウマ科学会は、馬が好きであれば、研究、芸術、文化などのジャンルを問わず、誰もが参加していい学会です。どうしても「学会」と言うと、堅苦しく難しいイメージがついてしまいますが、ウマ科学会はそんなことはありません。とても気軽に参加できる雰囲気を持っています。たとえば、ウマに関する行事に参加し、その伝統的な文化について自分なりに研究してみた、とか、馬の乗り方について、こんな視点で追求してみた、とか、最近の競馬の傾向について、自分なりに考察してみたとか・・・なんでもアリの学会.です。芸術文化スポーツ、どんな分野でもいいので、馬に興味のある方は、一度参加してみてはいかがでしょうか?ちなみに来年は12月のはじめに開催される予定ですので、たとえば、日曜日の中山競馬を観戦して、もう1泊して・・・翌月曜日に立ち寄ってみてください。場所は相撲でお馴染みの両国国技館の近くです。たくさんのご来場をお待ちしております。

お母さんとの別れ

 さて、今回は離乳についてのお話です。いつものパターンですが、私が一人暮らしを始めた頃の生活と比較しながら、綴ってみたいと思います。

 皆さんは、いつから一人暮らしをするようになりましたか?

 私は高校1年生から親元を離れ下宿生活が始まりました。北海道日高の田舎から大都会札幌に送り出す親の心情など、当時は考えることもなかったのですが、いざ自分が大学生、高校生の親になってみると、「よく未熟な私を15歳で出せたな・・・」と、親の勇気ある行動と心配な気持ちにやっと気づくことができました。

 さて、馬の離乳。子馬を母馬から引き離す区切りの儀式です。諸説ありますが、期間で6ヶ月、体重で200kgを目安に母馬と子馬を引き離します。ちなみに自然の中では、出産の1か月前になると、子馬の方から哺乳しなくなるそうですが・・・。

 離乳の方法は様々。大まかに2通りに区別すると、放牧地で母馬を別な場所に移動させる方法と、馬房に一定期間子馬を入れておく方法でしょうか・・・。私がよく知っている方法は前者です。さて、この時親子の間でどんなことが起こっているのか・・・少し書いてみたいと思います。

重要なストレスの問題

 下宿先に着いて、荷物整理もひと段落。母親が「それじゃ、行くからね。元気でがんばってね。」と去っていく。いよいよ一人ぼっち・・・。当時はテレビを持ってなかったので、シーンとした部屋の中で泣きそうになったのを覚えています。それでも、学校も始まり生活のリズムができて、1週間程度で不安も消えましたが、子馬の離乳時も、その時の私と同じような心境なのではないかと想像します。

 馬は生まれたての頃からしばらくの間は、母馬から片時も離れないようにするのが普通です。しかし、クリープが始まって、自分で草も食べるようになってくると、子馬だけで戯れあう姿が目立ってきます。親と子の距離は次第に長くなってきますから、まずはその様子を長い時間かけて観察してみましょう。どのくらいの月齢で、母馬とどのくらい距離に置いているかを見るのです。最初はお母さん頼りだったのが、だんだん気にしなくなる。一節には4ヶ月で精神面が安定すると言われているので、生まれて3週くらいのときと比べて明らかに距離が離れていれば、ストレスの問題は小さく順調と判断していいでしょう。きっとスムーズに離乳できるでしょうね。

しっかりと栄養が取れているか

 下宿には、親代わりのおばさんがいて、三度の食事の世話をしてくれました。当時好き嫌いが多かった私は、この食事の時間が辛かった。でも我慢して嫌いなものも食べないと、高校生ですからおなかがすいてしょうがない。ある日ピーマンの炒め物と葱の味噌汁という日がありました。どれも食べられない。でも、栄養のことを考えて出してもらっているんだから、エイッと目を瞑って食べたことを覚えています・・・。まあ、その日を境に少しずつですが好き嫌いもなくなったのでよかったんですけどね・・・。

 馬の場合も、離乳食を与え始めるころから、摂取するカロリー量や必要なミネラル等を考えていかないといけません。中には、母乳が摂取されなくなると成長が止まる馬がいます。特に離乳直後は精神的に不安定になりますから、食欲が落ちることが多いです。離乳前からクリープをきちんと食べる習慣がついていないと長引いてしまいやすいです。その後慣れて食べるようになり、それまで成長が止まっていたところに、急激な体重増加があったりすると、上半身と下半身のバランスが崩れて、骨に疾患を発症することもあるので要注意です。逆に食べすぎもありますからしっかり管理しましょう。

変な癖がつかないように

 一人暮らしも慣れてくると、悪い習慣がつきます。私の場合は深夜ラジオ。夜中の3時まで聞くことが多かったです。睡眠時間は3時間前後。当然、朝起きられない。学校に走って行っても間に合わないからバスに頼る。だめでしたね・・・。

 馬の場合も心配なのは、変な癖を身につけないかです。さく癖と言って、木などをかじりながら空気を飲み込む癖はあまりにも有名です。噛み付く、蹴る、馬房内をくるくる回る、後退りをするなど、気をつけていても習慣づいてしまうことがあります。人もどうでしょうか?私の例のように、家族と暮らしていて、急に一人暮らしをすると、部屋が異様に静かに感じ、人によっては今までやったことがない癖や習慣が付いたりしますよね。原因は様々ですが、規則正しく食べる習慣とストレスをできるだけ与えないということは、人でも馬でも当てはまることだと思います。離乳する頃は、まだ外は暑いかもしれません。吸血昆虫も飛びまわっています。ゲリラ豪雨や雷も多いかも。放牧地の整備をして事故対策をすることも重要です。周囲を眺めながら、みんなで会話をしながら考えましょう。

頼りになる馬がいるといい

 北海道では、大学進学を目指して地方から札幌に来る高校生が少なくありません。私もそんな中の一人でしたが、網走、宗谷、釧路など遠方から来た人たちとまずは仲良くなりました。私なんかより、ずっとしっかりしていて頼りになる友達でした。勉強で悩んでいる時、真っ先に相談したのは、同じ境遇の彼らでした。

 以前、母馬にはいろいろな性格があることを書きました。中には、子育てが上手なお母さんがいます。自分のお母さんでなくても、なんとなく心が許せる存在の馬がいるはずです。離乳の時は、少しずつ順番に母馬を引き離す方法が取られますが、穏やかで面倒見のいい母馬を残すか、代役を入れることで、子馬たちのストレスも緩和することがあります。子馬たちが代役の母馬に気を取られているうちに、母馬たちを連れ去ることができれば最高の形と言えます。そして代役から子馬たちが離れて草を食べるようになれば、その代役も出していいでしょう。そうそう、子馬から引き離された母馬たちも結構傷ついているので忘れないでください。彼女たちも我が子を探して、食べることも忘れて、元気をなくしているかもしれません。乳も張って痛みを感じ、熱を出している場合もあります。十分なケアと必要な治療をしてあげてください。

 さて、ここから子馬は若馬となり、人との本格的なコミュニケーションが始まります。油断すると、間違いなく精神的に不安定になっていきます。場合によっては、人に対して不信感を抱くものもいるので、引き馬や馬房での手入れの仕方が重要になってきます。その詳細は次回以降に書くこととなりそうですね・・・。

 今回もお付き合いありがとうございました!

2017-12-16

みなさん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

すっかり冷え込みが厳しくなり、空気や水、人の手足も寒さに凍る12月。

強い寒気により各地一気に気温が下がり、所によっては大雪にも見舞われ、本格的な冬の到来を感じずにはいられません。

北海道内では比較的に雪が少ない新冠のビッグレッドファーム明和も、ここ数週間の降雪で牧場一帯があっという間に銀世界へと姿を変えました。

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Photo_2 寒々しくはありますが、雪化粧を施した場内や周りの山々は申し分のない景観です。

しかし、屋外で作業することが主な牧場スタッフは景色に目を奪われている暇が無いほど忙しい日もあります。特に積雪が多い日は朝一からスタッフ総動員で除雪を行います。それから通常業務に移るため、前日の内に決まっている作業スケジュールは変更せざるを得ず、慌ただしい一日になります。雪による仕事への影響は小さくは有りません。

それでも馬の管理は妥協できません。まず、調教前に雪を除去してから圧雪などで滑りやすくなった道に塩を撒いて溶かし、安全かつスムーズに馬のトレーニングを行えるように馬が通る道の確保を行ないます。また、雪に覆われた放牧地でも馬が草を食べられるように、大きな籠を設置し牧草ロールを常備し、乾燥草をほぼ毎日撒いています。

Photo_3 そんな雪も利に働くことがあります。

寒さでガチガチに凍った放牧地だと馬の脚元に悪く、馬も脚元が痛くて動きが鈍くなってしまうのですが、雪が積もる事でクッションになり、馬も動き易く草を求めて歩き回るようになります。結果、冬の間でも自ずと丈夫な馬づくりに繋がっていく事になります。

捉え方次第でよりよい方向に導く事も可能だと感じます。どのように対応・対処すれば馬にとって良いのか、知恵を絞り出し合い、今冬も色々な経験を積み重ねながら馬達とともに乗り越えます!

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さて、今年もあと僅かとなりました。

振り返ってみると色んな事が詰まった1年でした。その中でもビッグレッドファーム・グループとして喜ばしい成果があり、今年の初めに掲げた目標の内、二つを達成できました!

その内の一つが重賞5勝。先月11月の時点であと3勝となり、心情としては期待と不安が入り混じっていましたが、11月11日の京都ジャンプS(G3)でマイネルフィエスタ号が勝利し目標にリーチをかけ、それから12日後、11月23日の浦和記念(G2)でマイネルバサラが優勝し、今年1ヶ月を残し目標達成。

重賞制覇した馬達の頑張りと関係者への感謝を込めて、先日従業員を集めて祝勝会が行われました。

Photo_6祝勝会は馬の勝利を従業員同士で分かち合う事ができるのと同時に『もっと強い馬を造ろう』というモチベーションが更に上がると思います。このモチベーションを維持し、新しい年に向かって邁進していきます。

2017-12-11

BTC35期生 伊藤 達馬です。

今回は、JRAで実施させていただいている研修について書きたいと思います。

 9月の初期馴致から2ヶ月が経ち、今度はその馬たちの騎乗馴致に参加させていただいています。

 9月の頃と比べ、ずいぶん成長している姿を見て、初期馴致という過程があったからこそ、人を乗せることができるんだなあと改めて感じました。

 実際に自分も若馬に騎乗させていただきました。牝馬と牡馬の両方に乗せてもらいました。僕が乗った感じでは、牝馬の方が繊細だったように感じました。脚の使い方や、手綱の使い方等に気をつけなければならなかったので、少し難しかったです。

 調教のメニューは、屋内坂路での騎乗でした。ペースはF22からF20というBTCの研修では走ったことのないタイムでの指示だったため緊張しましたが、職員の方々が随時指示を出してくださり安心して騎乗することが出来ました。

 若馬というとても繊細な馬を乗ることにより新たに課題が見つかり難しさを感じますが、それ以上に充実した日々を送ることが出来ています。

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☆担当より☆

 寒さも厳しくなってきましたが、騎乗実習や就職活動も始まり、研修生は慌ただしい日々を過ごしています。研修内容も応用編も入ってきて、寒さにも馬にも負けがちな時期に突入しましたが、元気よく研修に臨んでほしいものです!

 本年も本ブログをご覧いただき、ありがとうございました。残すところ日数は少なくなってきましたが、人馬共に怪我無く過ごせるよう頑張っていきますので、また来年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 BTC教育係 平野

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