2018-09-22

こんにちは、社台ファームです。

 この度は北海道胆振東部地震で、皆様にはご心配をおかけいたしました。
幸いにも社台ファームは大きな被害はなく、現在は今まで通りの生活を送ることができています。

 さて、まもなく日高ブルーグラスファームに新しい厩舎が完成いたします!

1s 冬になる前に完成させるべく、現在急ピッチで作業が進められています。

放牧地にはいい青草が生えそろってきましたし、

2 厩舎の外側はほぼ完成し、あとは中の馬房部分ですね。

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4  さすがに建物は専門の業者の方に造って頂きますが、放牧地の牧柵を作るのは農事と厩舎スタッフでやっています。
馬の仕事だけでなく、こうした作業も牧場の仕事のひとつですね。

2018-09-21

BTC教育係の平野です。

 始めに、今回の地震の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 BTCでも、馬や研修生は無事で、施設も大きな欠損等は出ませんでしたが、停電や断水により数日間は通常通りの研修を行うことは出来ませんでした。復旧は道内の中でも早い方でしたが、これからも節電や節水を心掛けながらの研修を行って参ります。

 また、9月8日(土)に予定しておりました、第3回体験入学会については、余震の恐れや、交通網の乱れが発生していた事より、今回は中止とさせていただきました。今回中止とした分については今後の開催は致しませんが、入講説明会は随時受付いたしますのでお気軽にご連絡ください。

 さて、研修生はJRAの育成馬馴致実習に9月中参加させていただいております。今までは馬に教えてもらう立場でしたが、今度は馬に教える立場へと変わっていかなくてはなりません。馬に跨ることが出来るまでの大変さや、そこから馬を前に歩かせる、走らせることの大変さを学んでいっているところです。

 職員の方についてもらってのドライビング練習

Photo まだまだおぼつかなさが写真から伝わってきますが、教育用馬でも練習して大分慣れてきたかな…?

 この研修以降も牧場実習等の課外実習が多くあります。外部団体の方に更にお世話になっていくこととなりますが、どうぞよろしくお願い致します。

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2018-09-19

2018年度(第40期)軽種馬生産育成技術者研修⑤【JBBA静内種馬場研修課】

 こんにちは、JBBA研修課の藤田です。9月も中旬となり日中はまだ暑い日が続いておりますが、朝晩は大分涼しく(?)なって参りました。

 さて、2018年度(第40期)生産育成技術者研修は現在6か月目に突入し、2騎併走をメインとした走路騎乗を行っております。フォーメーションによる騎乗においては、全人馬が決められた距離・間隔・ペースで走行することがポイントとなりますが、これには判断・決断・実行が求められ、より要求度の高い練習となっております。基本馬術も実施しながら扶助操作の技術向上を目指して頑張っているところです。

 また生産に係る研修については、先月中ごろにJRA日高育成牧場において「離乳実習」を行ってきました。詳しい内容についてはこちらをご覧いただきたいと思いますが、生産牧場へ就職予定の研修生たちはしっかりとその方法を学んできたようです。

 夏休み明けからはイベントが多く、上記の離乳実習や、体験入学会、サマーセールや札幌競馬場の見学、また2番牧草の収穫、そしてレクリエーションの一環としてデイキャンプ等を行ってきましたが、折り返し地点ともなりますので、改めて気を引き締めて研修に取り組んでもらいたいところです。

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2018-09-11

BTC第36期生 治部 綾佳です。

 BTCでの研修が始まり、5ヶ月が過ぎました。

 騎乗訓練では、併走での訓練が増え、教育エリアだけでなく、調教場の800mトラック等様々なコースを用いての騎乗訓練も始まってきて、1つの事だけを考えて騎乗していれば良かった頃から、複数の事を同時に考え行動に移していかなければならない騎乗に変わりました。

 先日、初めてグラス坂路での騎乗訓練がありました。遮るものが何もない広大な芝の大地の上を馬と共に風を感じながら走った感覚、頼るものが無い中での馬体をまっすぐにコントロールする難しさは、私の中で感動と課題として残っています。

 4月から研修が始まり、馬の気持ちも行動も読み取れず、ただ馬にしがみついている事しかできなかった自分が、今では馬の行動を予測したり、馬の気持ちを読み取ろうと意識する自分に変わってきました。

 騎乗技術、馬との会話、厩舎作業…。私にとっての課題という壁はまだたくさんあります。

 9月からは、JRAのほう若馬の馴致実習が始まり、冬にかけての研修もより多くの事を学ぶ場になっていくと思います。その一つ一つにしっかりと向き合い、小さな一歩を自分のペースで進んでいけたらと思います。

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2018-09-01

JRA日高育成牧場のあしはらです。

育成馬入厩

 市場は10月のオータムセールを残すだけとなりました。そんな中、本年度のJRAにおける1歳馬の購買は予定どおり進んでおり、日高および宮崎育成牧場では、サマーセールまでに購買した育成馬たちが入厩しました。日高入厩組は8月30日に、また宮崎入厩組は8月29日に北海道を出発し、8月31日に到着したようです。早速プレ馴致から取り組んでいく予定で、それぞれの馬のコンディションをよく観察しながら実施していくことになります。ブラッシング、パッティング、馬房内回転、号令、ストラップ馴致、引き運動などなど・・・。順調に行くもの、足踏みするもの・・・いろいろありそうです。9月から約7ヵ月半、長いようで短い期間ですが、4月のブリーズアップセールに向けてそれぞれの育成馬がどんな風に成長していくのか楽しみです。詳細はJRA発信の育成馬ブログなどで見ることができると思うので、注目していただければと思います。

離乳

 一方、繁殖関係ですが、お母さんと子馬のお別れの季節を迎えました。離乳は概ね生まれてから6ヶ月前後、または体重が200kg前後に達したことを契機に実施しますが、そこは牧場の考え方もいろいろです。日高育成牧場では、上記を基準として、今年は8月に3回に分けて実施しました。夏は研修生がたくさん訪れるため、できるだけ多くの人に離乳の現場体験をさせるという事情もあります。その方法はいろいろですが、離乳が近づいたら、まず、リードホースの役目を担うベテランの雌馬を入れて慣らした後に、早く生まれた順に、放牧中に母馬を連れ去る方法をとっています。

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 離乳直後は、母馬、子馬ともに不安に陥りやすいです。母馬は乳房が張って痛みがあったり、子馬がいない不安があったりで熱を出したりします。また食欲も極端に落ちることがあるので、妊娠中の馬は注意が必要。子馬も不安で、必要以上に放牧地を駆け回ったり、食欲が落ちて体重が激減したりすることがあるので、注意して観察する必要があります。

 母親に甘えていた子馬も、これからは若馬と呼ばれるようになります。大人に向けての第一歩ですね。馬取扱い初心者の皆さんが研修を終えて、指導者の元を離れて独り立ちするのと同じですね。厳しい冬を乗り越えて、たくましく成長してくれることを願うばかりです。

首を長~くして考えてみよう

 今回は馬の長い首に関連して、いろいろ考えることにします。キリンほどではありませんが、馬もそれなりに長いですよね。そんな長い首だからこそ、気になることって・・・ありませんか?ごく簡単な内容で申し訳ないですが、筋肉のこと、呼吸のこと、そして食べることに関する気になること・・・の3点に絞って少し書いてみますね。へたくそで恐縮ですが、写真に添えた模式図も参考にしてください。要点は心得ているつもりです・・・(汗)。

意外に重い頭と長い首

 アスリートである馬の診療をするとき、獣医師は「触診」をとても大切にします。同じ馬でも競走馬、乗馬など用途の違いをふまえて、頭の付け根から尻尾の付け根まで、順番に触っていきます。で、具体的に何処が筋肉痛になるのかなんですが・・・たとえばお尻。解剖学用語で言うと中臀筋(ちゅうでんきん)、半腱・半膜様筋(はんけん・はんまくようきん)という筋肉があって、そこがよく痛くなります。(俗に後ろ側の分を指して「べら」が痛くなる、なんて表現する人もいますね。)また、背中は特に飛越で負担がかかりやすい障害競走の競走馬で痛くなることが多いです。押すと目がカッと開いて、キュッと筋肉を硬くして痛そうにしますよ。そして、首。一番痛みを発しやすいのは上腕頭筋(じょうわんとうきん)という筋肉です。(「ハッキン」が痛くなる、と言う人もいますね。)疲労が蓄積すると、ちょっとつかんだだけで痛がります。首はとても長いので、頭の付け根から肩先のところまで、順番に丁寧に、押したりつかんだりして感触や反応を確かめますが、意外と頭の付け根が激しく痛くなることが多いです(模式図を参照)。

 皆さんの中で自身の頭の重さってどのくらいだろうと考えたことがある人はいるでしょうか?頭って結構重いんですよ。なので、あの長い首で重い頭を支えるちょうど付け根の部分に負担がかかるんですね。走れば上下運動も加わりますからなお更です。また後肢は「股関節」(骨と骨)で体と肢がつながっているのは人と同じですが、前肢は人のように「肩関節」(骨と骨)ではなく、筋肉だけでつながっているのが馬の特徴で負担も大きいです。馬を管理する上で、この2点を常に頭に入れておくといいと思います。

 実際に何度も触ってみるとわかるようになるのですが、馬は「痛い」とは言ってくれないので、押したりつかんだりしたときの硬さで判断することができます。先に書いたように、痛いとキュッと硬くします。その感触を自分の指に教え込むのは価値があると思いますよ。そうそう、痛いところを急に刺激すると、馬は悲鳴を上げる代わりに怒って蹴るので十分注意してください。また時々、触るのが嫌だとか、痛いふりをする馬もいるので、その辺も見破ることができればいいですね。そんなときは、こちらも痛くないところから触って、裏をかくのです。騙されないようにしましょう。

Photo_2 空気の通り道と長い首

 頭は重いだけでなく細長いのも特徴です(馬面ですね)。ということは、首も長いわけですから、物を食べたときや、息を吸うとき、食べ物や空気が胃や肺にたどり着くまでの距離も長いということになります。

 皆さん小さいころ一度は鼻血を出したこと・・・ありますよね。多くの場合、鼻の周囲への刺激で、血管が傷ついて血が出ることが多いと思います。もちろん馬でも同じようなことはありますが、まれに調教中や競走中に、比較的量の多い出血をみることがあります。

 人では、とりあえずティッシュを鼻の穴につめて、上のほうを見ながらじっとして、「まあ大丈夫かな」などとつぶやきつつ、安静にして様子を見ることが多いかも。ところが馬の場合は肺から出ていることがあります。ここでちょっと考えてほしいことが・・・。鼻の穴から頭と首の付け根にある喉の部分までが約40cm。そこから気管となり、肺の入り口までの距離は、馬の首の長さぐらいありますから、鼻先から通算すると、1m30~50cmくらいにはなりそうです。そんな奥で出血した血液を私たちは馬の「鼻血」としてみているのです。馬にとっては大変な出来事なので安易に考えないことです。そんな長い空気の道は、直接外気と触れ合っているので、何かの拍子で感染を起こすことも・・・。また、気管と肺の境目が少し低くなっていて、そこの部分に細菌がたまりやすいとも言われています。呼吸器の病気を起こしやすい馬は、馬房にいて牧草を与えるときは、吊るさず地面に置くことで、首を下げる機会を多くして、気管の細菌がたまりやすい部分が底になる時間を少なくするといい、なんていう人もいます。こうして考えると、解剖学的な知識っていうのも、とても重要なんだなと思いますよね。

食べ物の通り道と長い首

 おなかがすいたとき、水やお茶を飲まずにおにぎりに夢中になってがっつくと起こるのが「のどづまり」ですね。人では胸をたたきながら慌てて水を飲んで「ああ、苦しかった」なんていって収まりますが、馬もこの「のどづまり」があるんですね。首が長い分食道も長くなっているので、慌てて食べたときに発生する確率は人より高いかもしれません。何も食べない時間が長ければ長いほど起こりやすいですから、特に競馬の直後、激しい調教の直後などは、水を十分に飲ませてから、少しずつ牧草や飼葉を与えるようにしましょう。私も何度も治療の経験がありますが、食道専用のホースを鼻から送り込み、首をたたきながら、口で吸ったり、水を送り込んだりを繰り返して、大変な思いをしなければなりません。注意して管理するように心がけましょう。

 病気については、機会があればまた触れるとして、首が長いからこその特徴・・・いろいろありましたね。このように馬の体の特徴に興味を持って観察すると、いろいろな疑問がわいてくると思います。今回は首をターゲットにしましたが、他にも気になること、もっと詳しく知りたいことあると思います。そんなときは、なじみの獣医さんと話してみてください。

 今回もお付き合いありがとうございました。



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