2018-10-13

2018年度(第40期)軽種馬生産育成技術者研修⑥【JBBA静内種馬場研修課】

 

 こんにちは、JBBA研修課の藤田です。10月も中旬となり朝晩は大分冷え込んできましたが、馬たちにとっては過ごしやすい良い季節となって参りました。

 さて、2018年度(第40期)生産育成技術者研修は、前回の投稿から主な行事してJRA育成馬馴致実習HBAオータムセールの見学を行い、現在は、育成牧場において現場実習を実施しております。

 研修生1名ずつ1牧場において1週間の住み込みという形で実習を行わせていただいておりますが、この貴重な現場体験実習を通し、改めて馬づくりの楽しみを感じてもらえればと思います。

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 また、今月上旬には良質な牧草が収穫できるよう「土壌分析」で必要なサンプルの採材を行っております。(土壌を科学分析することで、土の性質、pH、養分含量を確認できます。)維持管理草地のため地表より5cmまでのところで500g程度採材しますが、「連続式採土器」を使用することでスムーズに作業が進み、なかなか楽しくサンプリングできます。

Photo_11Photo_10  今年は残すところ2か月となりましたが、今月は牧場実習、来月は後継者研修、そして就職活動と、まだまだ忙しい研修が続きます。

2018-10-12

BTC第36期生の川北梨央です。

 今回、9月から1ヶ月間JRAの厩舎で馴致実習をさせてもらうことが出来ました。

 ハミや鞍、人を背に乗せたこともない馬たちを一から教え、馬に学習させていくことを目の前で見られ、実際にやらせてもらうことができました。

 まず、タオルパッティングなどで人に触れられる事を鳴らすことから始まりました。馬が繊細な動物であることが改めてわかりました。また、ドライビングやロンジングなどを行いながら、競走馬としてレースに出るための階段を登っています。

 このような貴重な体験をさせてもらう中で学んだことが、私たちが日々乗っている教育用馬との違いです。BTCの教育用馬達は、私たちの指示で動いたり停止したりと、そのような状況は馴致馬では始めからできるわけがありません。すべて馴致という大きな壁を乗り越えています。

また、馴致を進めていく中で、人の指示を理解してきている様子を見て馬の学習能力の凄さに驚きましたし、人の努力があって馬たちが成長していっているのが分かります。馬に対して、褒めるところや叱るところを見て、メリハリをつけながら接しているのが良く分かりました。

 このように、競走馬になるまでに様々な壁が立ちはだかることはありますが、その壁を越えられた時の喜びは何よりも嬉しいことだと思います。今回学んだことを日々に生かして残りの半年間を頑張っていきたいと思います。

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2018-10-10

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

カラッとした空気と吹く風が心地良くなってきた今日この頃。

9月は台風の影響や地震による影響で気の休まらない月だったため、秋晴れが続く穏やかな日常に胸を撫で下ろしていますが、地域によっては今もなお復旧・復興が続いていております。被害に遭われた方々が少しでも早くいつもの日常を取り戻せるよう、お祈り申し上げます。

さて、2ヶ月前の事になりますが、8月中旬から末にかけて3名のインターシップ生が牧場研修に来られました。

当牧場では時期を問わず一年を通して研修や見学体験を受け入れておりますが、学生さんは夏休み期間などを使って職業体験をされる為に7月末から8月末は研修や見学体験が集中しやすく、牧場がより一層賑やかになります。当スタッフも毎年この時期になると「今年も研修生くるのかな?」「どんな子が来るのだろう?」とウキウキしています。

私も楽しみにしているスタッフの一人ですが、今回のインターシップ生は6月の東京競馬場BOKUJOBフェアに参加されており、その際にお話をさせて頂いた経緯のある3名でしたので、ビッグレッドファームに興味を持っていただいた事を嬉しく思いましたし、改めてフェアのような場が牧場や競馬業界に興味のある方々と牧場側との接点を結ぶ良い機会になっているのだと感じました。

インターシップ生3名ともに研修期間は約1週間。馬の管理方法から環境整備に至るまで、当牧場の全般業務を体験してもらう為に短い時間の中で色々な事を詰め込む形になってしまったので心身ともに疲れていないか心配でしたが、そんな心配は不要でした。本人たちはいたって元気で、最終日も研修1日目と変わらぬ嬉々とした様子で作業にあたっていました。また、お別れの挨拶で「とても良い経験になりました。もっと色々と作業を見たり触れたりしたいと感じたので、また冬休みなどを使って研修に来たいと思います!」と言って頂いたので、冬に向けての楽しみが一つ増えました。

インターシップや研修・見学体験は、業務を淡々と熟す牧場スタッフにとって『刺激であり潤い』です。

ここでの『刺激』とは、「仕事を教える・伝える」立場になる事で更に作業への意識を深め、質問される事で色んな観点から作業を見られる様になり視野を広げる事が出来る、という意味。『潤い』とは、インターシップ生たちの牧場に対する純粋な気持ちや驚き、またどんな作業でも楽しそうにあたっているフレッシュな姿に元気を貰う事が出来る、という意味です。

「牧場で働いてみたい」「馬に触ってみたい」など、どんな理由からでも構いません。ご興味のある方・持たれた方は、ぜひ一度ご連絡ください。研修場所や研修期間などはご相談の上となりますが、出来るだけご希望に添えるよう対応しております。研修中の宿泊や食事、準備をした方が好ましい物や服装など、研修を考える上で判らない事や不安な事はご遠慮なくお問い合わせいただければお答えいたします。

牧場までの交通手段は千歳空港から新冠・静内までは電車ないしバスがございますし、新冠・静内からは牧場までスタッフが送り迎えいたします。まだまだ万全な体制では無いかもしれませんが、これまでに来て頂いたインターンシップ生や皆様からのご意見を参考に、引き続きよりよいインターンシップを受けて頂ける様に準備・改善を重ねてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

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2018-10-04

JRA日高育成牧場のあしはらです。

胆振東部地震

 あの9.6から1ヶ月が経ちました。馬産地に近い北海道の厚真町を中心にして発生した地震は私たちを驚かせました。被災された方は、辛いことを抱えながら過ごしていることと想像しますが、協力を仰ぎながら、様々な障害を乗り越えているものと信じています。不安はしばらく続き、時には泣きたくなることもあるかもしれませんが、どうか肩に力を入れすぎず、周囲の励ましをうけながら、立ち直っていってほしいと思います。もちろん、悠長なことは言っていられないという方もいると思いますので、無責任に物はいえませんが、できるだけ早く、元どおりの生活に戻ることを願うばかりです・・・。

オータムセール

 暑かった夏もどこへ行ったのか、浦河もすっかり秋色・・・どころか冬がもうすぐ始まるよ、といった感じの冷たい風が吹くこの頃です。そんな中、好調な1歳セールが続いていましたが、10月1~3日に開催されたオータムセールも盛況で終了しました。10月中旬にはJRA育成馬も全頭そろっての馴致調教がスタートです。とにかく、順調に行くことを願うばかりです。育成の様子は、JRAのブログにも掲載されますので、お手すきのときに見ていただければと思います。

秋の町民乗馬大会、学会

 先月末になりますが、毎年恒例の浦河町民馬術大会が開催されました。障害飛越競技、部半運動、ジムカーナ競技、チーム対抗競技など、大人から子供まで幅広い年齢層の参加者が、和気藹々とした雰囲気の中で行われる乗馬大会です。終了後も表彰式、焼肉大会で盛り上がっていましたよ。

 学会関係ですが、こちらも先月末に札幌で開催された北海道獣医師会主催の学会に参加してきました。熱の入った質疑応答の場面もあり、いろいろ勉強になりました。馬産地の獣医師もたくさん参加していましたので、どんな演題があったのかは、馴染みの獣医さんに効いてみるといいと思います。

温故知新

 私がJRAに入会したのは、ちょうど昭和と平成の境目でした。今年は平成30年で来年からは新元号になるのですから、あっという間に時間が過ぎるものだなあと感じます。馬取扱い、獣医、装蹄師・・・馬の世界でも、いろいろな技術職と呼ばれる職種がありますが、いろいろな形で洗練された「ワザ」が継承されていくものですよね。一方で、時代の変化の中でいつの間にか消えていくものもあると思います。私は獣医職ですが、例えば皆さんにも身近で整形外科診療に欠かせない「レントゲン診断」一つをとっても、私が新人の頃は手現像で、現像液、定着液の調整をして暗室にこもって赤いライトを頼りに写り具合を観察しながら仕上げるなんていう面倒な作業がありましたが、今では撮影した瞬時に手元のスマホやパソコンに画面が写るのですから・・・。時代の流れについていくのも大変です。

 競走馬や育成馬の馬取扱いの人の場合、いろいろな病気の治療がある中で、筋肉痛の治療や疝痛の治療で獣医師とかかわる機会が多いと思います。私と年齢的に近い(50代・・・?)方ならピンと来ると思いますが、臨床現場にいた頃、これらの治療で欠かせないものの一つが(電気)針治療でした。人と同じように、馬にも様々な疾病に効果があるとされる体のツボがあって、馬も症状に応じて針治療をしたものでした。皆さんの中で韓国ドラマの時代劇「馬医」を見たことのある方・・・いるのではないでしょうか。その中でも、針治療の場面がたくさん出てきます。もちろん今でも使われているものの、きっと私が診療をしていたころに比べると、実際に針を刺す治療は減っているかもしれません。しかしながら、今後すたれてしまうのか、再度見直されて流行るのかは不透明です。

 針による治療方法の良し悪しを議論するのがここでの目的ではありません。昔を振り返るとこんな治療法が盛んに行われていて、その治療効果について考えてみたとき、こんな利点もあったのかと振り返る・・・また、次の世代の人に語り継ぐのも大事ことなのではないかと・・・そう思い針を取り上げました。今回は、ごく簡単にですが、疝痛の針治療を例に挙げて少しお話してみましょう。今でも専門で治療されている方もいらっしゃいますし、いろいろなやり方があると思いますので、いつもどおり、私独自のやり方、解釈であることをご了承下さいね。

Photo  写真を参考にしながら・・・まずは万能ツボ、百会(ひゃくえ)を探しましょう。馬の背中の中心、正中線と呼びましょうか、その線を、骨の感触を確かめながら背中から尾に向かって指で押しながら少しずつ後ろの進んでいってみましょう。ちょうど真横が腰角になるあたりまで進んでいくと、急にやわらかくへこむ所があるはずです。そこが百会になります。百会は動物によってその位置は異なり、例えば人は頭にあるようです。様々な治療に有効なツボとも言われています。まずはそこに1本刺すとしましょう。

 次に通腸(つうちょう)です。いかにも疝痛に効果のありそうなネーミングですね。通腸は左右に2箇所あります。一つ目は腰角の骨だと一番感じる部分と、背中の正中線を垂直に結んだ線の中間にあります。そして二つ目は、腰角から地面と水平に前方に辿って、肋骨の骨を感じるところに達したら、そのポイントと正中線を垂直に結んだ中間にあります。通腸は一、二と称して左右で4ヶ所ありますから、百会との合計5ヶ所のツボに針を刺して、お灸をしたり、電気治療で刺激したりすることで、腸の動きを促すことができるとされています。文章で書くとすごく難しく感じますが、写真を参考にしながら、なんとなくイメージしてみてください。昔の馬の診療所では電気治療と同時にお灸もしていたので、治療室内が煙で充満していたのをよく覚えていますね。懐かしいです。

 針を刺すときは位置だけ確認して闇雲に刺すのではなく、注意深く「しんかん」を確かめながら進めます。ツボに入っていれば、皮膚がぴくぴくっと反応するので、その感触を最低でも2回見つけながら、探りながら針を進めます。ツボに入っているときは、電気治療で針がピクピクッと良く反応し、外している時との動きの違いがよくわかりますし、何より馬が気持ちよさそうな顔をします。そのほかに私の師匠は、分水(ぶんすい)と言って鼻先にあるツボに刺したり、通腸の近くにある関元愈(かんげんゆ)というツボに刺したりして治療していました。私はそこまでやったことはありませんが、いずれも疝痛に効果のあるツボと言われています。まずはツボを刺激して、浣腸や輸液などの治療を平行してやっていました。

 馬取扱いと針治療は、直接は関係ないですが、筋肉の位置や働き、臓器の位置を覚えるのと同時に、ツボの知識も頭に入れてことは決して損ではないと思います。ベテランの獣医さんをつかまえて、いろいろ教わるのも悪くないでしょう。皆さんの身近なことで言えば、馬装具が挙げられるでしょうか。どんどん進化して行っていると思いますが、きっかけがあれば、古い馬装具について調べてみて、どんな利点があって使われていたかを知るのも悪くありません。JRAでは、東京府中や横浜根岸に博物館もあるので、近くの方は訪ねてみてはいかがでしょうか?

 「ふるきをたずねてあたらしきをしる」ですね・・・。

 今回もお付き合いありがとうございました。

2018-09-22

こんにちは、社台ファームです。

 この度は北海道胆振東部地震で、皆様にはご心配をおかけいたしました。
幸いにも社台ファームは大きな被害はなく、現在は今まで通りの生活を送ることができています。

 さて、まもなく日高ブルーグラスファームに新しい厩舎が完成いたします!

1s 冬になる前に完成させるべく、現在急ピッチで作業が進められています。

放牧地にはいい青草が生えそろってきましたし、

2 厩舎の外側はほぼ完成し、あとは中の馬房部分ですね。

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4  さすがに建物は専門の業者の方に造って頂きますが、放牧地の牧柵を作るのは農事と厩舎スタッフでやっています。
馬の仕事だけでなく、こうした作業も牧場の仕事のひとつですね。



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