2014年9月

2014-09-29

JRA育成馬馴致実習

 BTC育成調教技術者養成研修第32期生のT.Оと申します。

 入講してから半年が経ち、私たち32期生は日々教官の指導のもと毎日もがきながらも、自分の目標・夢に向けて日々努力し、研修生活を送っています。

 9月から、JRA日高育成牧場での育成馬の馴致実習が始まりました。馴致とは簡単に言えば、「何も知らない1歳馬に人が触れることから、人が乗るまでのすべてのことを教える作業」のことです。言葉にすると簡単にも思われますが、実際は今まで教育用の乗馬しか扱ってきていない私たちには衝撃的なことばかりでした。若馬にとって見るものすることがすべて初めての経験なので、何をするにしても匂いを嗅がせてから馬体に触れ、馬に安全であるということを教えていかなければいけません。馬一頭一頭個性があるため、すぐに慣れる馬もいれば慣れるのが遅い馬もいるため、その馬に合わせて馴致を行っていくことが大切であると感じました。手入れを行うにしても細心の注意を払って行わなければなりません。私も手入れ時に細心の注意を払っているつもりでしたが、シャワーを勢いよく出してしまい、それにビックリして馬が暴れたことも…(汗)。幸い馬も人も怪我はなかったのですが、一歩間違えれば人馬共に大きな怪我をする可能性もありました。教育用馬を扱う頭から若馬を扱う頭に切り替え、安全第一で作業を行うことが大事だと感じました。ドライビングやランジングなどの馬に対する扶助を教えることは、実習に行くまで全然知らず、全てが勉強でした。実際にドライビングとランジングを体験したのですが、JRA職員の皆さんのようには上手くいくはずもなく、レーンがぐちゃぐちゃになり上手く操作することが難しかったです。

 JRAでの馴致実習を通して、ランジングやドライビングのやり方以外にも、若馬の接し方や考え方を学ぶことが出来たとともに、馬を扱うことの難しさを改めて実感しました。JRA職員の皆さんにはたくさんご迷惑をおかけしましたが、いつも色々なことを分かりやすく優しく教えていただきありがとうございました。

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2014-09-27

皆さん、こんにちは。JBBA研修生の小島です。

8月も半ばを過ぎたある日、僕たち研修生はまたまた『JRA日高育成牧場』へお邪魔させていただきました。

この日は獣医畜産系学生向けサマースクールの開催期間中ということで、参加者の方もいらっしゃいました。

今回は「離乳実習」ということで離乳について学ばせていただきました。

離乳とは、生後4か月ごろから行い、仔馬を母馬から離すことを言います。

その他にもたくさんの事を学ばせていただいたので先にそちらを紹介します。

JRA日高育成牧場では、競走馬のかかる疾病の研究を行うために研究対象となっている疾病を患っている馬の飼育も行っています。

今回は2つの症例の馬を見せていただきました。

1例目は蹄葉炎(ていようえん)という蹄の病気を患った馬でした。

蹄葉炎はひどくなると歩行が困難になり、人間でいう床ずれのようなものまで発症してしまう病気です。

この馬の場合は、装蹄療法を用いて治療を行っており、完治までは1年ほどだという事でした。

2例目はウォブラー症候群という病気を患った馬でした。

ウォブラー症候群という言葉は聞き慣れない病名だと思いますが、脊椎の変形によって起こるもので、こちらの病気も歩行が困難になってしまいます。

JRA日高育成牧場では、このような疾病の研究を行い、馬の病気を予防したり、かかっても治療できるよう日々努力されています。

また、このような疾病の研究だけではなく様々な研究を行い、それを公開し、競馬界の発展のために大変な貢献をされています。

次に、仔馬の発育状態を確認するための検査を見学させていただきました。蹄と頸のレントゲン、内視鏡、体脂肪の検査を行っていました。

馬の体脂肪計も存在するらしいのですが、こちらでは、エコーでお尻の脂肪の厚さを測り、それを計算式に当てはめて求めているそうです。

ちなみに、馬の体脂肪は [(脂肪の厚さ)×1.5]+8.0 で求められるそうです。

さて、とうとうメインイベントの離乳です。

日高育成牧場では、今年は全ての親子を一斉に離すのではなく、半数ずつ離乳を行っていました。こうすることにより、「1回目に離乳した仔馬は残っている他の仔馬の母馬がいるためそちらを頼り、2回目に離乳する仔馬は1回目に離乳した仔馬が落ち着いているために安心でき、離乳によりかかるストレスを軽減できる」という事です。

離乳はどうだったかというと、仔馬母馬ともに落ち着いている様子で、とてもスムーズに行われました。

「仔馬がいなないたり、お母さんを探して走り回ったりと落ち着かない」と聞いていたので、少し拍子抜けのような気もしましたが、この方法が仔馬にとって良い方法なのは間違いないです。

最後に、最初から最後まで指導をしてくださったS先生を始め、日高育成牧場の方々、ありがとうございました。

Dscn41861当歳のエコー検査

Dscn41931離乳前の親子

Dscn41981離乳後の仔馬の不安そうな様子

2014-09-25

シンガポール【日高軽種馬農協】

みなさんこんにちは。

サマーセールとオータムセールの合間を縫ってシンガポールへ行って来ました。

近年は海外からのセール参加者も増え、いろんな国の方々が北海道市場へ訪れるようになっていますが、シンガポールの方々も毎年のように北海道市場へ来てくださり、馬を購入していただいています。

シンガポールでは日本馬の宣伝などを目的としたプロモーション活動をJBBAが中心となって行なっており、今回同行させていただきました。

私も何度もシンガポールへは行っていますが、行く度に新たな出会いと発見があります。

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21写真はクランジ競馬場、早朝の調教風景です。

シンガポールでは日本人の調教師や調教助手も頑張っており、高成績を収めています。

馬主も日本人の方が最近は増え、競馬開催日のスタンドでは日本の方に会うことも珍しくありません。

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こういった海外でのプロモーション活動が実を結び、日本馬の購入に更に繋がればいいと思います。

23写真はマリーナベイ・サンズ近くで食べたシンガポールのソウルフード「チキンライス」です。

チキンはスチームかグリルを選べますが、写真はスチーム。

すごく美味しいので、今後シンガポールへ行く機会がある方は是非現地で食べてみてください。

2014-09-19

「ブレーキング」が始まりました【JRA日高育成牧場】

 JRA育成馬としてセリで購買した1歳馬たちは、入厩後、昼夜放牧で管理されてきました。ひと夏越してだいぶ馬体も充実してきたので、9月中旬から「ブレーキング」とよばれる騎乗馴致が始まりました。

「ブレーキング」とは、簡単に言うと、今まで放牧地で草を食べて自由に生活してきた馬たちに対して、鞍を装着し、人が騎乗することができるようにすることです。おそらく・・・馬のこれまでの人生(馬生?)のなかで、もっとも衝撃的な体験ではないかと思います。(そういう意味での「BREAKIG」であり、ちなみに騎乗できるようになった状態のことを「BROKEN」と呼びます。)

Photo はじめてローラー(腹帯)をつけたときの、バッキングと呼ばれる典型的な反応です。

 とはいえ、力ずくで馬にまたがるわけではありません。事前に馬の体に触ること、腹帯や鞍の装着、人が背中に乗ることなど、少しずつ馬に理解させ、慣らしながら実施することが大切です。ブレーキングは、約3週間かけて騎乗できるようにします。

その後、年内は、馬が人を背中に乗せて自由に動くための筋肉が十分発達するのを待つため、集団調教の中で、キャンターを実施し基礎体力を養成します。なお、左右均等な筋肉を発育できるように、毎日、両方の手前の運動を実施することも大切です。

Photo_2 ダブルレーンによる調馬索を行っています。

Photo_3馬の後方からダブルレーンによるドライビングを行っています。このようにして、騎乗する前に、馬が後方からの御者の指示に対して前に進むことを教えます。

2014-09-13

育成技術講習会(鹿児島)開催されました

BOKUJOB事務局の藤田です。

9月10日(水)、九州種馬場において育成技術講習会が開催されました。この講習会は毎年、南九州(鹿児島)、東北(八戸)、北海道(新ひだか町)、美浦トレーニングセンター、栗東トレーニングセンターにおいて、基本的な飼養管理やトピックスなどさまざまなテーマで育成牧場や生産牧場の関係者を対象に開催されています。

本年の鹿児島は、講師にJRA宮崎育成牧場の頃末さんを招き、「草食動物である馬を考える~九州地区の馬産への提言~」というタイトルで、生産技術、栄養学、バイオメカニクス、騎乗論など幅広い内容が盛り込まれた講演でした。聴講者は30名ほどでしたが、活発な質問で大いに盛り上がりました。

今後の講演会の予定は、以下をご参照下さい。どなたでも無料で参加いただけますので、ご興味のある方はぜひお越し下さい。

関係者向けのブログとなりましたが、このような活動も行っていることも知っていただきたく、投稿いたしました。

(今後の育成技術講習会の予定:決まり次第逐次UPします)

競走馬育成協会 ホームページ http://www.ttda.or.jp/

軽種馬育成調教センター  ホームページ http://www.b-t-c.or.jp/main.html

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2014-09-11

夏休み

はじめまして、BTC育成調教技術者養成研修32期生のIです。

私たち研修生は二班に分かれて7日間休みを頂いて交互に帰省しました。

私は8月19日から25日まで実家の埼玉に帰省し、友人と会ったり買い物したり病院に行ったり…。やりたい事、帰省中やらなければならない事が沢山あってゆっくりすることは叶いませんでした(汗)

 帰省中は他の研修生達と会うことも無く、ほぼ寝るとき以外毎日一緒に生活しているので、寮に居たときには騒がしいと思っていた事も、帰って家が静かだと、賑やかな寮生活も良いものなんだと思いました。限度がありますが(笑)

行きと帰りで一日使ってしまうので自由な日は5日間しかありませんでしたが、それでも充実した夏休みを過ごすことが出来ました。

 25日の帰りの日、新千歳空港に到着し帰りのバスを待つ間に約束したわけでも無いのに一緒に帰省していた研修生達が四方八方から集まって来ては楽しそうにお互いの夏休み中の出来事を話していて、たった一週間しか離れていなかったのに懐かしかったです。そして戻ってきたのだと実感しました。

帰省中に変わった事といえば研修生のほぼ全員の髪型が変わっていた事位で、帰りのタクシーの中では普段の買出しに行く時の様にお互い相手の話し声が聞こえないくらいワイワイしゃべり続けていました。

最後に皆にどんな夏休みだったのかを聞いてみると、

「遊びまくった」

「自校を卒業した」

「自分探しの旅に出た(笑)」

「クレーンゲームした」

「飲みました」

「オールしまくった」

「大阪に行った」

「免許を取りました」

など楽しく充実した夏休みを過ごせたようでした。

次の日からは通常通りの厩舎作業に騎乗訓練があるので、気持ちを切り替えてこれからの研修も頑張っていきたいです。

Photo 夏休み明けの集合写真(グラス坂路馬場にて)

Photo_2 グラス坂路馬場にて各個運動している様子

2014-09-05

サマーセール【日高軽種馬農協】

こんにちは。HBAの酒井です。

グランドオープンした札幌競馬場で行われた札幌記念は大変な盛り上がりでしたね。

私も競馬場に行きましたが、身動きできないくらいの入場者で大変驚きました。

札幌記念のパドックは人が多すぎて見れなかった人も多かったのではないでしょうか。

14さて、札幌記念の翌日は私どもが主催するサマーセールを開催しました。

上場頭数が1100頭を超える日本最大のセールです。

こちらも、たくさんの購買関係者に来場いただき盛況な結果となりました。

売却率61.3%と、初の60%超えを達成し売上総額も30億を突破しました。

今年は全国で開催されている全てのセール結果が好調ですが、サマーセールもその波に乗り好成績を納めることができました。

10月に開催するオータムセールでもいい結果を残せるよう私たちも頑張っていきたいと思います。

15セール終了後は、売却馬の引渡しが行われますが、先日はJRA日本中央競馬会に購買された馬が日高育成牧場に引き付けられました。

16来年のブリーズアップセールに向けて、ここで馴致やトレーニングが行われます。

17というわけで、オータムセールに向けて頑張ることにします。

 

2014-09-01

セリに向けた下見【JRA日高育成牧場】

 サマーセールは、1200頭程度の1歳馬が上場される、頭数では国内最大規模の「夏の一大イベント」ともいえるセリ市場です。セリ当日は一日300頭程度が上場されます。多頭数が上場されますので、セリ当日に、展示時間内に全頭を検査する時間が十分取れません。JRAでは、セリに多頭数を上場する「コンサイナー」と呼ばれる専門業者に預けられた馬を中心に、セリの1週間前に事前の検査を実施しています。今年は、6日間の間に約700頭の馬を下見することができました。セリ当日は、今回検査していない馬を中心に、展示時間内に効率的に検査を実施する予定です。

 ブログが掲載されるころには、サマーセールも終わっているとは思いますが、今年のセリ結果が国内外とも比較的順調であることから、活発なセリ上げが行われ、多頭数の取引が行われることを期待しています。

Photo検査の様子です。駐立による馬体検査を実施した後、常歩の歩様を確認します。

Photo_2BOKUJOBの卒業生も頑張っています!

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