大作ステーブル

2013-08-08

日々の競馬、出走馬それぞれのドラマ【大作ステーブル】


 毎日のように全国の競馬場で、日々競馬が行われています。

 人生で初めてのレースに走る新馬たちも毎日のように、勝ったり負けたりと大忙しです。

 自分も毎日のようにレース観戦をしています。その1個1個のレースをこみ上げる思いを持って観戦、応援しつつ見ています。

 その思いとは、携わったことのある馬たちや、お世話になっている人や、応援している人の関係馬がレースに出走していたりすると応援したくなります。

 特に、自分が携わった馬や生産馬には、それ以上の馬へ対する感情が加わります。苦労した馬やこれは強い馬だと自信を持って送り出した馬のレースは熱が入ります。

 もうすぐ日高ではサマーセールが始まります。

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 当牧場からも27頭くらい上場致します。この時期は育成馬も減り乗り運動よりも引き運動でのグランドワークが多くなります。暑い上に馬と一緒に歩いたりで体重が減る時期です。

 そうしてセリ当日に、その馬にとって人生最高のパフォーマンスを披露出来るように人馬ともに頑張ります。

 セリで馬を見ていて、買いたくても高くなって買えなかった馬たちもいます。そういったセリに参加したいと思った馬のセリの本には印が残ります。以前のセリの本を引っ張り出してきて、あの時見た馬は今どうしているだろうと思いを馳せることもあります。

 少しでも関わりを持った馬がレースに出てきて、勝ったり負けたりを毎日のようにしているわけです。その1回1回に一喜一憂し、熱い思いを携わったスタッフ全員で共有し共感する、それだけ1頭1頭の馬へ感情移入してしまうほどの気持ちを全て馬たちへ、全てのスタッフで感じれる仕事をしたいし、して欲しいと思います。

 出走馬それぞれに関係者の熱い思いが向けられていると思います。みんなが勝ちたいし勝たせたい。だから競馬は面白いし奥が深い。不利を受けたりすると、人間みたいにレーンを分けてくれと思うこともたまにあります。

 生まれてくる前から絶大なる期待を受ける血統馬もいますが、そうでない馬も居ます。人間も基本的には同じですが教育者たる牧場が試行錯誤を繰り返し、どんな馬へも無償の愛で同じようにスタートラインに立たせてあげれるように頑張りたいです。

2013-01-21

個人が担う役割

 自分は中卒で東京から北海道の牧場へと働きに来ました。その頃は何も考えずに過ごしていたと思います。

 その時の雇用主であった社長さんの一言が、その後の自分の人生観に多大な影響を及ぼしたと今では感じています。

 「プロになるな、プロをアゴで使う人間になれ!」

 人を使ったり、売買などの交渉をする場合。命じた仕事の内容や売買の対象物に対する知識が多少なりとも無いと交渉にもならず、仕事に対する評価も出来ません。

 プロに依頼したりお願いすることは誰でも出来ますが、使役するということは大変なことです。まず、自分が探究心を持って、知らないことを知ることがその後の人生の役に立つと考えて、今でも知りたがりの精神で頑張っています。まさに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ですよね。

 もうひとつ、自分は「大きな組織などの末端の小さな歯車のようになりたく無い!」と、その頃は考えていましたが、今考えると、歯車であれば、大小に関わらず1個でも無くなると全体が機能しなくなることに今更ながら気づきました。

 安定を目指し大きな組織に所属することを目指すにしても、兵隊では無く、組織を動かす歯車になれるように、居なくては全体が回らないと言って貰えるように自分を磨きたいものです。

 自分の場合はそんな考えを根幹として生きて来たので、大きな組織にある程度の条件で所属するチャンスもありましたが、そんな大きなとこに行くなら、ちょっと小さくてもいいからトップに立ちたいと、年功序列の無い実績が認められる環境を求めて来ました。

 結果、今があると思っております。

 最後に、自分が成す仕事に対して、自信と誇りを持って取り掛かること。妥協をせずに今の自分に可能な限りをすることと、ある程度の要領が大切ですね、常に全力疾走は出来ません。誰も見てないとこでは、ちょっと一服して、要求されたことには、おまけを付けて供給出来るようにしましょう。

 それぞれに役割があり、自分が何の為に何をするのか、明確に説明出来る仕事をしなければ、やる意味も達成感もありません。計画や完了後のイメージをすることが大事です。

 大きな目標に向かうにも小さな目標に向かうにも、まず1歩目を踏み出さないと行けません、その時に右足からなのか左足からなのか、何故その足で踏み出すのか第三者に聞かれた時に答えることが出来るかどうか、見てないようで皆が見ています。

 「あの人は頑張るな、他の人とは違うな」と、わざと噂されるようになりましょう。

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2012-11-29

日本の明日が危ない。

 日本の明日が危ない。

 そう感じて変革を求めて動き始めた所への大地震。
 経済への起爆剤となりえる可能性を否定するような原発事故。

 利権を求める人で溢れる被災地で、本気で復興に向けて献身的な被災者の方々は報われているのでしょうか?

 急場を凌ぐ底力は発揮されたのでしょうか?

 苦難を乗り越えるその時こそ、火事場の馬鹿力を発揮出来る場面です。

 師走の選挙戦という事で政治家の方々は忙しそうですが、殆どの日本人の方達はどうなんでしょう?自分の生活を守ることに忙しくて、日本の将来について誰に委ねれば良いかなどと考える余裕があるんですかね?自分もそうですが、年越しを前にし、安定を求めて忙しく頑張っています。解散のタイミングが、第3極の体制が整う前だとか、凄く他人事に思えてしまいます。

 次の総理大臣や政党が何処であれ誰であれ、急に好転して問題が解決することなんてありえません。ただし、問題が起きた時に対処を適切に行うには、経験が必要であると馬の仕事をしながらも感じます。

2012-10-18

大作ステーブルです

 先日おこなわれた、世界最高峰のレースである凱旋門賞で、日本馬のオルフェーヴルが一番人気に押され、惜しくも2着にではありましたが、日本の競馬会が今や世界トップレベルにあることが実証されたことは間違い無いと感じました。

 それ以上に感じることは、現在のように渡仏後の調教をする場所や受け入れ先、渡仏の際のルートなどの整備された環境と、なにより、世界レベルの競走馬へと育てあげる環境を日本が有していることの実証が出来たような気がします。

 現在のように環境が整備されるに至るまでの先人達の努力に感謝です。

 今まさに馴致、育成をスタートしておりますが、自分達が直接触れ合い教えて行く馬たちの中にも、もしかしたら、世界のレースを狙えるような逸材が居るかも知れません。

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 人間と同じくして馬たちはそれぞれに能力を有して生まれてきます。その能力を最大限に発揮出来る環境を作ること、そしてレースの際には能力以上の力を出せるように馬に携わる人たちが環境を整えることが大事だと改めて感じました。

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 全ての馬に第2のオルフェーヴルとなるチャンスがあります。

 持てる能力を最大限に引き出してあげる為に一番大事なこと、それは環境であり、陣営の力だと思います。

 母馬への配合の段階から始まる、世界最高峰への夢を乗せたその思いは、1頭1頭の馬たちに直接触れる人の思い、その馬が将来競馬で優勝出来るように、今、何をするか真剣に悩み一生懸命に考える、その馬に携わる全ての人の真剣な思いが一番大事だと感じます。

 そんな夢を実現する為の環境の一旦を担う、熱い思いを持った若い力がもっともっと、競馬サークルには必要です。

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