ビッグレッドファーム

2019-06-11

ビッグレッドファームの蛯名です。

6月1、2日で開催されたBOKUJOBメインフェアにビッグレッドファームもブースを出展させて頂きました。ブースへご訪問頂いた方々は、皆さん前向きで真剣に説明を聞いて頂ける方ばかりで、インターンシップや就職試験の具体的なお話なども受ける等、あっと言う間の2日間でしたが、とても中身の濃い、有意義な機会を頂きました。Photo 準備に向けてご尽力を頂いた事務局の方々、および ご訪問を頂いた方々へ、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

今年は3~4月に計3名のインターンシップ生に就業体験を行って頂きました。高校生、専門学校生、大学生と年齢層や目的もそれぞれに違いがあり、こちらのアプローチも出来るだけ本人の希望に沿いたいと考えて取り組んでいるものの、毎度最終日を迎えると、それぞれのインターンシップ生にとって有意義に過ごしていただく事が出来たのだろうかと考えさせられます。 

既に9月まで毎月インターンシップ生、研修生の受け入れが決まっておりますし、今回のフェアでお話を頂いた方々の受け入れも加わってくると思われるので、一人一人に対して、より良い体験・経験が叶う様に私共も受け入れ体制を向上し、インターンシップ生、研修生同様に、私共にとっても一つ一つの受け入れを経験値として積み重ねて、弊社のみならず業界へ飛び込んできてくれる人材が一人でも増える様に、競馬業界、牧場業の魅力を感じて頂けるようにアプローチ出来ればと考えております。

今年の5月に入社した新人は2名。

騎手を目指して騎乗スキルを身に付けたいと入社した19歳。

中央競馬の厩務員を目指して騎乗スキルを身に付けたいと入社した16歳。

何れも男性で、明確な目的を持っての入社と頼もしい限りです。

年齢の通り若々しくフレッシュで、先輩スタッフも新鮮な気持ちで接しているようです。

まだ入社して1ヶ月にも満たない時期ですが、厩舎清掃や場内美化の作業を通じて先ずは基礎体力の向上を図っている所。今後は馬の曳き方や接し方を更にマスターしながら、徐々に馬乗りの練習をはじめ、気が付けばあっと言う間に騎乗調教に携わっていることでしょう。

牧場の仕事を覚えていくと同時に、社会人としてのマナーや、仕事を通じて少しでも人間性を高められる様にとの代表の考えの下、若いスタッフを立派なホースマン、社会人へと導けるように頑張っていかなければならないと改めて身の引き締まる思いが高まりますが、本人たちも自身の夢に向かって努力を重ねていくと思いますので、本人たちの目標、夢の実現に向けて協力、後押しが叶えば幸いです。

6月22,23日には牧場の年間最大行事でもある、牧場ツアーが開催されます。

毎年、有難いことに300人を超えるクラブ法人の会員様が、出資馬の見定めに、またスタッフとの交流を楽しみに参加頂いております。新人にとっては牧場の仕事としてはイメージの持ち合わせていなかった場になると思いますが、想像していなかったことを体験するのは先の人生にとって良い経験になろうかと思いますし、本当の意味でのビッグレッドファームを知って頂く機会になると思っているところです。

2019-04-19

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームです。

各地で桜の開花発表があり、いよいよ本格的な春の到来ですね。

こちら北海道も、朝晩はまだ肌寒さを感じるものの日中は春らしい暖かな陽光が差すようになり、ここ最近は放牧地で仲間と一緒に寝そべりながら日向ぼっこをしている馬の姿を目にします。

牧場の景観の一つとして昨年秋に球根から植えたチューリップもやっと日の目を見て、少しずつに葉っぱを伸ばしています。花開くのが待ち遠しいです。

Photo_5 (事務所前のチューリップ)

さて、3月4月は年度切り替え月。新しい事や未知の世界への挑戦であったり来たる日に向けての前準備であったりと、夢へと動き始める時期です。当牧場にも将来に向けて歩き出した3名の学生さんが立て続けにインターシップに来ていただきました。「牧場で働く上で今できる事を経験するため」「就業活動をする上での選択肢を広げるため」「純粋に牧場とはどういう所で何をしているのかを知るため」と皆さんそれぞれの思いでインターンシップに臨まれており、インターンシップ中も興味を持たれる事は一人一人違っていて、私たちにとっても牧場をより知ってもらう為にはどのようなアプローチが良いのかを改めて考えさせられる機会となりました。

そこで今回は、当牧場で行っている業務の全容をご紹介いたします。牧場作業のイメージを膨らませる参考材料にしていただければと思います。

ビッグレッドファームは現状、現場作業にあたる従業員は騎乗調教に就いていただく事が基本的なスタンスです。その上で、種付業務、繁殖業務(お産・仔馬の管理)、育成業務(若駒の管理)、農事作業(環境美化・施設管理)、その他では撮影作業(写真・動画・編集)などの必要な作業に分かれて対応する体制ですが、当牧場では業務毎の専門スタッフという括りはなく全スタッフが全業務に携わり作業や知識の幅を広げる機会を設けております。そういった従業員が学べる場を日々作っているので、騎乗経験がない方や馬に触れた事がない方でも受け入れが可能と思います!

また、ビッグレッドファームは事務作業も業務の一つ。事務作業と一言で表しても色々な作業があり、会計経理や労務管理、人事を含む総務はもとより、管理馬・関係馬の情報管理、それらに附随した書類作成や整理、電話対応や来客対応。シーズンによって発生する作業も多くあり、今の時期でいえば種付けの予約受付の対応などを担っております。他にも、当牧場内を含む業界に関わる情報管理や共有を「円滑かつ正確に」行える様に、色々なプログラムを駆使しながらシステムを独自にスタッフで作り上げるなど、スタッフ個々に今まで培ってきたスキルを様々な場面で活かしてもらい、牧場業務の力にしております。

それら事務作業に関わるスタッフは、北海道に5つ、茨城県に1つの計6つの牧場を構える業界内でも規模の大きな牧場ながら現在4・5名程度。事務専門スタッフもおりますが、大半は騎乗調教を含めた現場作業に就きながら事務作業もこなしております。

この対応を可能にしているのは、偏に各場の現場責任者をはじめとした現場スタッフが細かい事務作業を対応してくれていること、また牧場全体で無駄を省いて効率よく業務を回していることから叶う状況です。今後もますます省力化、効率化を図り、牧場や従業員のモチベーションの向上と共に牧場を維持し、競馬業界繁栄の一役を担うことが出来ればと考えています。

馬や競馬、牧場に興味を持っていただいた方が、「牧場で働きたい」「自分のスキルを牧場で活かしたい」と感じてもらえる職場環境を目指して取り組みたいです!

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Photo_7 (共に今年生まれた当歳馬とお母さん)

2019-03-12

ビッグレッドファームの蛯名です。

今回はビッグレッドファーム鉾田トレーニングセンターについてご紹介いたします。

茨城県にあり、茨城空港から車で30分程度の位置にあり、東京までも車と電車で2時間程度。

JRAの美浦トレーニングセンターからも1時間程度と程近く、現役競走馬の短期調整の施設として常時50頭前後の現役競走馬を頻繁に入れ替えながら調整を行っております。

過去にはゴールドシップが現役を引退した後、北海道へ輸送するまでの体調管理の拠点としても利用した経緯があります。

昨年はトレッドミルと呼ばれる馬のランニングマシーンも2台導入し、急こう配の坂路コースとの併用で、より効果的な調整を試みているところです。

Photo (トレッドミル)

北海道の各牧場とは少し異なった雰囲気もあり、鉾田トレーニングセンターならではの良さもあります。

さて、先日はBOKUJOBの『牧場で働こう見学会2019』で多くの方にご来場いただきました。

牧場の仕事に興味を持っていただいた高校生を中心に、20代、30代の男性、女性。そして、親御さんや引率を担われたBOKUJOB事務局関係者など、50名を超える方々のご来場は、日頃では無い賑やかさを生み出して頂き、スタッフも高揚感を伴った雰囲気での作業であったと感じました。

ご挨拶にはじまり、馬の調教の見学、トレッドミルやウォーキングマシーンの見学。日光浴が可能なつくりの厩舎、現役競走馬との触れ合い、最後に質疑応答と現役競走馬に関するプレゼントの抽選会で幕を下ろしましたが、あっと言う間の2時間でした。

見学会の詳細のレポートは事務局より後日ホームページにアップされることと思います。

牧場関係者以外に調教や作業を見て頂くのは良い緊張感の中で取り組めますし、質疑応答などでは熱心に疑問を投げかけられると、対応したスタッフも真剣な眼差しで答えておりました。今年も有難い機会を頂いたと、ご一行様のバスをお見送りしながらスタッフと振り返った次第です。改めてご来場に感謝申し上げます。

その時の様子を交えて、鉾田トレーニングセンターのイメージ写真を幾つか掲載させて頂きますが、牧場のこと、牧場の仕事の事で疑問などございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

私共でお答えできる事項には、誠実に回答をさせて頂きます。

Photo_2 (調教前の鞍付け)

Photo_3(坂路コースでの調教見学)

Photo_4 (ウォーキングマシーンの見学)

Photo_5 (トレッドミルの見学)

Photo_6 (現役馬との触れ合い)

Photo_7(事務所ラウンジでの質疑応答)

Photo_8 (調教を終えた馬達のクールダウン)

Photo_9 (日光浴も可能な造りの厩舎)

2019-02-20

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームです。

新たな1年を迎えて、早くも1ヶ月。そして「平成」から「新元号」に変わるまで、残すところ約2ヶ月と半分。

「年号が変わる」と決まってからテレビ・インターネット・雑誌などを通して「平成」の様々な事柄を振り返る特集やワードをよく目にするようになりましたが、皆さんも自分なりに「平成」を振り返られているのでしょうか。或いは、来たる「新元号」に思いを馳せているのでしょうか。

私自身は、やはり業種柄でしょう…インターネットで「平成の代表馬」や「歴史に残る名馬」などを検索したり動画で過去のレース映像を閲覧したりしながら過ごす今日この頃です。

競馬業界の歴史を辿ってみて当然の事ながら「競走馬にとっての血統」のように全てが現在に繋がっていて、次の時代・世代へと紡がれている事を改めて感じました。同時に時の流れと共に変わった事や今も変わらない事、それらを含めて今後にどう繋げていくかを考えていかないといけないと強く思いました。

そこで今回は、ビッグレッドファームの歴史を少しご紹介。

創業は1974年。現在「ビッグレッドファーム浦和」として稼働している牧場が発祥の地です。ここからビッグレッドファームは始まりました。それから徐々に規模を拡大。

1991年には育成・調教などトレーニング専門とした「真歌トレーニングパーク」が開場。

1999年には約310頭収容可能で270haの敷地面積をほこる、種牡馬を管理する種馬場をはじめ、生産・育成・調教の全ての業務を行っている「ビッグレッドファーム明和」が開場。

次に開場した牧場は北海道を離れて茨城県へ。「ビッグレッドファーム鉾田」はJRA美浦トレーニングセンターから1時間程度の位置にある育成場で、同トレーニングセンターから近いため現役馬の短期調整に利用されています。

その後も北海道に「ビッグレッドファーム田原」「ビッグレッドファーム朝日」と2ヵ所に牧場を開場し、着実に管理頭数も増やしています。

活躍馬としては、2009年の天皇賞春を優勝した生産馬のマイネルキッツ始め、功労馬として現在もビッグレッドファーム明和で一般見学者やファンの方をお迎えしながら過ごしている育成馬のコスモバルク(2007年シンガポール航空国際C優勝)など、大舞台で活躍する馬を多く送り出しております。

同内容を含む細かい内容は当牧場のホームページにも記載しておりますので、ぜひご覧ください。また本年1月にホームページをリニューアルいたしましたので、閲覧された事のある方も、ぜひ!

とはいえ、競馬業界の歴史はもちろん、今年で46年目を迎えるビッグレッドファームの現在に至るまでの軌跡をもっと知ってもらうにはネットや紙媒体を介してだけでは伝えきれません。広く知られている経歴や実績の記録も大事ですが、何て事のない牧場と馬の日常の記憶も切り離せない部分だからです。その部分を知るには、やはり馬たちと共に長く時を積み重ねてきた先輩スタッフのリアルな言葉ほど当時の光景を思い浮かべるのに適しているものはないと思います。私自身も当牧場に身を置いてから先輩方に色々な思い出話を聞きました。話の内容は決して全てが良い事ばかりではなかったですが苦節あっての今に繋がっているのだと知れましたし、何より思い出話に花を咲かせる先輩方はとても楽しそうで「先輩たちの中では今でも色褪せる事のない大切な記憶である」と感じたものです。当牧場で10年と年月を重ねた私も今度は伝える側として、見学会やインターシップ、またこのブログを通じて皆さんに発信していけたらと思っています。

さて、話は変わりまして、2月に入りいよいよ種付シーズンです。

シーズンに向けて2月初めから各スタリオンSで種牡馬展示会が催されました。ビッグレッドファームも先日2月12日に開催。昨年は前日までの豪雪に見舞われた中での展示でしたが、今年は穏やかに迎えられて胸を撫で下ろしました。お忙しい中、沢山のご来場いただき有難うございました。

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Photo_2 また今回は本年デビューのゴールドシップ初年産駒の公開調教を行いました。

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Photo_4 〈多くの業界関係者の方々の視線が注がれる中でのお披露目〉

これからまた引き続きデビューに向けて調教を進めていきます。

願わくば新元号の初年度活躍馬となるように。欲目を出せば新元号初年度の代表馬となるように。

ただ競馬業界も勝負の世界。この産駒に限らず確かな事は言えない世界です。それでも現役馬を始め、デビューを控えている馬もこれから産まれてくる仔馬も、どの競走馬も等しく可能性を持ち得ていると思います。血統・能力・天候・馬場状況など、それら全てを合わせた中で競い合い結果に繋げていくのが競馬なので、ゴールするまではどの馬に軍配が上がるか判りません。

だからこそ個々の馬の力を最大限に引き出せるように、どんなチャンスも取り逃さず掴みにいける様な「タフで強い馬づくり」を今後も行っていきます。

2018-12-14

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームです。

身体を動かすと少し汗ばむ暖かい日が続いた11月も末頃から一気に冬らしい寒気が入り込んできて、こちら北海道の秋はあっという間に過ぎ去ったように思います。視覚的に秋を感じさせてくれる紅葉が今年は1ヶ月と経たないうちに落ち切ってしまった事も、より秋を短く感じさせたのでしょう。牧場を囲む山々や場内を朱や黄色で景観を飾る木々の紅葉を毎年楽しみにしている者としては、もう少し秋を味わいたかったですね。

さて、12月に入ると人も馬も衣替えを済ませ、すっかり冬の装いです。景色も先日7日に降った雪で一面銀世界へと姿を変えました。

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Photo_4 そんな本格的な冬の到来ですが、牧場全体の冬支度はまだ暖かさを残す11月から動き出します。外作業が主な牧場業務は、厳しい冬による凍結や降雪への対策や防止を兼ねた事前の準備が重要です。

凍結の対策・防止の一つとしては、建物内外の「水落とし」です。「水落とし」とは簡単に説明すると「水道管を流れている水を抜く事で、管の中で水が凍結してしまうことを防ぐ」というもの。特に厩舎の各馬房に備え付けられているウォーターカップ(自動給水器)の配管は外に剥き出しの状態のため凍結してしまう前に使用を止め、水バケツを吊るして人の手で水を足す方法に切り替るのですが、この水足しの作業はなかなかの重労働!馬の水分確保のため欠かせませんが、寒い中での水作業に加えて水の入った重いバケツを手で各馬房に運ぶので、気力とパワーを使います。

しかし体を動かす作業なので寒さで悴んだ手足も自然と温まり体もほぐれますし、体がほぐれると怪我の防止にも繋がります。また、重いバケツを運ぶ事で筋力や体力維持にもなり、牧場業務に携わる上で必要な体づくりにも繋がるので、そう考えると水足し作業一つで一石二鳥ですね。

降雪への対策・防止の一つとしては、牧場内の環境整備です。これは常日頃から気を配っている部分ですが、秋口からの整備のメインは「落ち葉拾い」です。場内の美化を保つ為でもありますが、雪解けによる水の通り道を確保する為でもあります。溝などに落ち葉が溜まったまま雪が積もり凍ってしまうと雪解け水が塞き止められて水が溢れるという事が起こり得るため、雪が降る前の除去が必要なのです。ビッグレッドファームは敷地内に多くの木を植えているのでスタッフ総出で落ち葉回収を行い、雪が降る前に無事に回収を終えて冬を迎えられています。

そして、この時期から生産牧場は馬のお産に向けて準備が始まり、忙しくなります。

当牧場は今シーズンよりお産場所を、ビッグレッドファーム明和から今年度より開場したビッグレッドファーム朝日(新冠町サラブレッド銀座と呼ばれる通りに位置した牧場)に移します。

ビッグレッドファーム朝日は主に繁殖牝馬および幼駒を管理する牧場です。開場したばかりで今現在も新しい厩舎や施設を作っている最中ですが準備は着々と進んでおり、現在約45頭のお産を控えた繁殖牝馬を管理しております。今までより繁殖牝馬を多く収容可能になったため、昨年まで預託先の牧場さんに担って頂いていた繁殖牝馬も今年から当牧場の管理になりました。純粋にお産頭数が増えているのでシーズンの期間は長くなりますし、例年に比べると作業ボリュームは何倍も増える事は間違いないですが、通常業務も含め、作業を滞りなく来年以降に繋げられるように引き続きスタッフ一同協力していきます。

最後に。今年も残りわずかとなりました。皆さん良いお年をお迎えください。

〈下記の写真は、季節が秋へと変わり始めた心地よい日のワンシーンを撮影した2枚です〉

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2018-10-10

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

カラッとした空気と吹く風が心地良くなってきた今日この頃。

9月は台風の影響や地震による影響で気の休まらない月だったため、秋晴れが続く穏やかな日常に胸を撫で下ろしていますが、地域によっては今もなお復旧・復興が続いていております。被害に遭われた方々が少しでも早くいつもの日常を取り戻せるよう、お祈り申し上げます。

さて、2ヶ月前の事になりますが、8月中旬から末にかけて3名のインターシップ生が牧場研修に来られました。

当牧場では時期を問わず一年を通して研修や見学体験を受け入れておりますが、学生さんは夏休み期間などを使って職業体験をされる為に7月末から8月末は研修や見学体験が集中しやすく、牧場がより一層賑やかになります。当スタッフも毎年この時期になると「今年も研修生くるのかな?」「どんな子が来るのだろう?」とウキウキしています。

私も楽しみにしているスタッフの一人ですが、今回のインターシップ生は6月の東京競馬場BOKUJOBフェアに参加されており、その際にお話をさせて頂いた経緯のある3名でしたので、ビッグレッドファームに興味を持っていただいた事を嬉しく思いましたし、改めてフェアのような場が牧場や競馬業界に興味のある方々と牧場側との接点を結ぶ良い機会になっているのだと感じました。

インターシップ生3名ともに研修期間は約1週間。馬の管理方法から環境整備に至るまで、当牧場の全般業務を体験してもらう為に短い時間の中で色々な事を詰め込む形になってしまったので心身ともに疲れていないか心配でしたが、そんな心配は不要でした。本人たちはいたって元気で、最終日も研修1日目と変わらぬ嬉々とした様子で作業にあたっていました。また、お別れの挨拶で「とても良い経験になりました。もっと色々と作業を見たり触れたりしたいと感じたので、また冬休みなどを使って研修に来たいと思います!」と言って頂いたので、冬に向けての楽しみが一つ増えました。

インターシップや研修・見学体験は、業務を淡々と熟す牧場スタッフにとって『刺激であり潤い』です。

ここでの『刺激』とは、「仕事を教える・伝える」立場になる事で更に作業への意識を深め、質問される事で色んな観点から作業を見られる様になり視野を広げる事が出来る、という意味。『潤い』とは、インターシップ生たちの牧場に対する純粋な気持ちや驚き、またどんな作業でも楽しそうにあたっているフレッシュな姿に元気を貰う事が出来る、という意味です。

「牧場で働いてみたい」「馬に触ってみたい」など、どんな理由からでも構いません。ご興味のある方・持たれた方は、ぜひ一度ご連絡ください。研修場所や研修期間などはご相談の上となりますが、出来るだけご希望に添えるよう対応しております。研修中の宿泊や食事、準備をした方が好ましい物や服装など、研修を考える上で判らない事や不安な事はご遠慮なくお問い合わせいただければお答えいたします。

牧場までの交通手段は千歳空港から新冠・静内までは電車ないしバスがございますし、新冠・静内からは牧場までスタッフが送り迎えいたします。まだまだ万全な体制では無いかもしれませんが、これまでに来て頂いたインターンシップ生や皆様からのご意見を参考に、引き続きよりよいインターンシップを受けて頂ける様に準備・改善を重ねてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

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2018-08-10

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

北海道らしくない暑さが続いた新冠の夏ですが、「避暑地には適さないのでは?」と思う程、年々陽射しが強くなり、蒸し暑さを感じ、夏バテを感じる日が続きました。

暑さは知らずの内に体力を奪うので要注意ですし、だからこそ日々の体調管理やケアはとても重要と思います。

それは勿論、馬も同様です。

当牧場は「丈夫で強い馬づくり」をモットーに馬を管理している為、気温や気候によって運動や放牧を控えたりしません。どんな自然環境にも慣らす事で、馬本来の基礎代謝・新陳代謝・免疫力を更にアップさせる事に繋がるからです。

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しかし、体力が落ちている状態で行うと体調を崩し悪化を招く可能性もあります。

過保護になり過ぎず、かつ馬を強化していくには、普段から馬の様子に目を配り、状態を見極める事が不可欠です。

この時期でより気を遣うのは、やはり当歳馬。

初めて経験する夏の暑さに既にグッタリ。暑さに加えて厩舎の外ではアブに集られ、アブを払おうと動き回って余計に体力を消耗。

体力の低下とともに免疫力も落ちると、熱発や風邪を拗らせたり、腸内環境が悪くなり下痢が止まらず脱水を引き起こしたりと、まだ自己免疫力を付け始めている段階の仔馬が体調を崩しやすいです。

Photo_2 そして馬によって症状や回復期間は違うためケアの仕方も変わってきます。

例えば、体を酷使させない様に陽射しの強い時間帯や雨が降っている時は放牧を控える。

感染症にかかった仔馬は、他の仔馬に感染しない様に管理を別にする。

必要に応じて、最低限の投薬治療を行うなど。

例に挙げさせてもらった処方・対処は、治療方法の一部ですが、巡ってくる年が同じ気候と限らないので、来年以降は対応方法が変わっているかもしれません。

北海道の夏も年々気温が上昇しています。

その中で如何に馬にとって負担がなく病気などにも打ち勝てる健康的で強い身体づくりへと繋げていけるか、毎日が観察の日々です。

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さて、先日。BOKUJOBの見学体験会にて、牧場案内をさせて頂きました。

Photo_4 新冠にあるビッグレッドファーム明和へのご来場は、色々な牧場さんで見学・体験をされてきた後の昼下がりだった事もあり到着時は参加者の皆さん少し眠たげでしたが、バスで場内を回りながらの案内が始まるとキラキラとした眼で外の景色を見られていて、気持ちが切り替わった様子でした。

種牡馬を管理しているスタリオン厩舎でバスから降りた後も、厩舎周りを散策されたり馬房内の馬と写真を撮られたり、また馬の一挙一動を熱心に観察されている姿は「疲れを忘れる程に全てが刺激的なのかな?」と感じ、とても微笑ましくなりました。Photo_6

Photo_7 かく言う私も、見学会などの時間に刺激を貰っている一人です。

案内説明をさせてもらう事で会社の理念や知識を更に深められる機会でもありますが、見学者の方達が牧場や馬を見たままに感じた感想や質問が、当たり前のように馬と過ごしているからこそ気に留めなかった事ばかりで、「なるほど。こういう見方があるのか!」と新鮮で衝撃で、自分の感性が広がる心地になります。

限られた時間の中で、いつも多くのものを頂いています。

この様な機会は今後も多く有って欲しいです。

その時に、今までに「得た・頂いたもの」を今度は私から発信して、競馬業界や牧場業に興味がある方やこれから携わりたいと考えている方々の背中を押す手助けになれば幸いですし、この業界の盛り上げに繋がれば嬉しいです。

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2018-06-15

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

6月に入り、夏らしい暑さと供に梅雨入りが報告され、天候が落ち着かない日が多くなってきたようですね。比較的涼しい時期である北海道も6月頭に最高気温が30度を記録した地域もあり、気温の変動に翻弄されています。

とはいえ夏は始まったばかりです。熱中症や体調を崩さない様に小まめな水分補給と体のケアを忘れず、今夏を乗り越えましょう!

さて、今月の2、3日に東京競馬場でBOKUJOBフェアが催されました。

去年に引き続きビッグレッドファームも参加させていただいたのですが、私自身は初参加だったので、今回は「フェアで感じた・思った事」を書かせて頂こうと思います。

フェア当日。開門時間に合わせて東京競馬場へ向かうと、既に多くの入場者が集まっていて驚きました。

競馬開催時は普通の光景なのだと思いますが、機会がなかった事もあり東京競馬場に赴いたこと自体が初めての私にとっては全てが新鮮でした。

また、競馬が始まると同時に競馬場を包む高揚感には圧倒させられました。 場内全体が思い思いの馬に夢と希望を託し、一つの勝利の為にジョッキーは全力で馬を追い、馬はそれに応えようと全力で走り、レースの行く末を見守る観衆である私達は全力で応援をする。

こんなにパワーに満ち溢れたものだからこそ「競馬は多くの人を惹き付けてやまないのかと」と肌で感じ、この業界に関われている喜びを再認識しました。

そんな中で催されたフェアもまた、高揚感とは違った熱量に包まれていました。

イーストホールの自動券売機近くの一角が会場だった事もあり周りの賑やかさに比べると落ち着いた雰囲気ではありましたが、BOKUJOB事務局の方々を始め、今フェアに参加の牧場や養成所を含む業界関係者が一体となって「競馬業界をもっと盛り上げよう!」という意志が会場の空気を作り上げていた為、そう感じたのでしょう。

Photo また、ブースに牧場説明を聞きにお越しになられた方々の熱意も相乗効果となっていたと思います。

お越しになられた方々に「牧場で働きたい・働いてみたい」と思ったきっかけをお聞きすると、「馬や競馬が好き」であったり「競馬で頑張っている馬を心身ともに支えたい」であったりと当然のことながら皆さん様々でしたが、牧場の概要や方針、牧場での作業は決して競馬のような華やかなものばかりではない事、大きい生き物を扱う為に大変な事も多い事など、牧場の現実的な部分を説明させて頂いた後も皆さんの想いの丈は変わらず、寧ろ「就職する上での心構えや今から遣っていた方が良い事」などを訊ねてこられたので、こちらも自然と話に熱が籠ってしまいました。

Photo_2 そんな熱いBOKUJOBフェア二日間は本当にあっという間でした。

正直なところ、牧場の事をもっと知ってもらうには時間が足りなかった様に感じます。

お越しになられた方々も「もう少し話を聞きたかった」と感じているのではないでしょうか。

『百聞は一見に如かず』

一度、ぜひインターシップや見学などで牧場の雰囲気を体感してみて下さい。

言葉だけでは判らなかった事が体験した事で牧場のイメージを掴めると思います。

今回のフェアがその1歩を踏み出す後押しになっていると嬉しいです。

また、より多くの方が牧場や競馬業界に魅力を感じていただける様に、引き続き牧場作業を行っていきます。

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2018-04-20

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

各地に多大な影響を与えた冬も終わり、春の陽気に満ちてきた今日この頃。

こちら新冠も、時折雪混じりの雨が降り風はまだ肌寒いものの、春らしい芽吹きが景色の随所に出始めました。

約2か月前の大雪を思い返すと、当然の事ながら季節は巡るものだと感じます。

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Photo_2 さて、この時期に心が弾むのは春の到来ばかりではありません。

昨年に引き続き今年もビッグレッドファームに新入社員が加わり、一段と牧場が賑やかになりました。

まだ入社して1ヶ月も経っていませんが、判らない事があれば積極的に質問してきてくれますし、笑顔で仕事に取り組んでいる姿は、逆に元気をもらえます。

私個人としては丁度1年前の4月に投稿の本ブログで紹介した新人スタッフが、今年から一先輩スタッフになった事にとても感慨深さを感じているのですが、2年目に突入した当の本人達は初めての後輩ができる事に些か戸惑っているようでした。

話を聞くと「まだ自分自身が社員としても仕事の面にしても勉強中なのに、新人を教える側になれるのだろうか…」と心配していたようです。

しかし最初こそ会話にぎこちなさがあったものの、1年間で教わった事や得たものを自分なりに説明したり作業の様子を伺っていたりと、教える側として遜色は無い様に見えます。

新人指導は私たち自身も仕事への理解が深まる良い機会なので、更なるステップアップを図っていきたいと思っています。

そして、今年デビュー予定の若駒達にとっても新たな課題を与えられる時期でもあります。

坂路での通常調教に加え、トラックコースに備え付けられたゲートを利用した発馬練習が、雪解けのこの時期から本格的に始まります。

競走馬としてレースに出走するにあたり『ゲートからの発馬』はクリアしなくてはならない必須条件。ただ2歳馬にとっては初めての経験になるため段階を踏みながらゲートに馴らしていきますが、すんなりゲート練習を熟す馬もいれば、枠内に閉じ込めた際にじっとしていられない馬、枠内に入ること自体を拒む馬など、馬によって反応が違います。特に過剰に反応を示す馬のゲート練習は人馬ともに危険を伴うため、騎乗しているスタッフは勿論、ゲートの扉の開閉などを行う補助スタッフにおいても、如何に危険リスクを減らしながら馴らしていくことが出来るかを考えながら日々の調教に取り組んでいます。

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Photo_4 また1歳馬には、ラフィアンターフマンクラブの会員様向けの募集馬ツアー(6月下旬)に向けて準備が始動。馬体の冬毛抜きやタテガミの整髪、脚の水洗いなどの手入れが主ですが、現役調教馬では普通に行えるこれら全てが経験の少ない1歳馬にとって未知の体験です。馬体にブラッシングをされる事も嫌がる仔は嫌がるものです。とはいえ、手入れは馬体を綺麗にするだけでなく体を触られる事に馴らす意味あるため、妥協はできない作業でもあります。

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Photo_6 人も馬も成長していく上で必要最低限のマニュアルはあっても、生き物ゆえ正解は1つでない事が仕事をより面白くさせているのではないでしょうか。

競馬業界は競争の世界ではありますが、試行錯誤して行なってきた経緯や経験は自分の力に、果ては牧場を築き上げる原動力に繋がると思います。

今後も引き続き、スタッフ一同協力し高め合いながら牧場を支える1本の柱になれるように邁進していければと思います。

2018-02-20

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

今年度最初のプログ投稿になります。

昨年同様に1年を通して牧場での日常や作業風景、近況などを発信していきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、暦の上では立春の2月も半ばを過ぎましたが、まだまだ寒さが続きそうです。

今冬は例年にないほど降雪が多く、今月初めに全国各地に寒さと雪をもたらした大寒波の際にはここ日高も大雪となり、当牧場も積雪量が人の腰を超え、車両の運転や馬の出し入れも侭ならない状態に…。

Photo ビッグレッドファームでは大雪直後の2月7日に種牡馬展示会を控えていた事もあり、早朝からスタッフ総動員で除雪作業を急ピッチで行いました。

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Photo_3 展示会当日も早朝から除雪を優先し、その甲斐あって無事に開催に漕ぎ着けた次第です。

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Photo_5 当日は幸いにして気温が低いながらも好天に恵まれての展示会となり、記録的な大雪直後にお迎えする中においては最低限の環境を整える事が出来、手前味噌ながら御来場を賜った生産者方々をはじめ関係者の方々より「よく除雪を間に合わせたね」「従業員だけで対応したの」とお褒めの言葉も頂きました。まだまだ出来たと思うところが有りながらも、大変励みとなる言葉を沢山頂き有り難い限りです。

今回のような大雪も「来年以降の対策・対応に繋がる良い経験」になりますし、イベント事はスタッフにとって大変ながらも楽しく励みになる機会となりますので、来年・次回もご来場いただける様な準備・対応を心がけて、これからも一つ一つの課題に前向きに取り組んでいきたいと思います。

Photo_6 放牧地も馬の歩く所が無いほどの雪の量で、運動量を確保出来る様に重機で道を確保するため雪を除雪していますが、知ってか知らずか確保した雪道の上で気持ち良さそうに寝ている1歳馬です。慌ただしく作業に追われる中において、癒されるシーンでもあります。

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お産も始まりビッグレッドファームでも既に当歳馬が次々と誕生しています。

凛々しく可愛らしい当歳馬ですが、当たり前のように産まれて来る訳では無く、日々の観察と管理・対応によって未然に事故を防ぐ為の努力があって無事に産まれてきます。

気を緩められないお産シーズンはまだまだ続きますが、写真の様に愛らしい姿を見ると嬉しくなってきます。比較的大変なことが多いサラブレッドの牧場の仕事ですが、他では中々味わう事の出来ないシーンに幾つも出会える事は牧場で働く上での魅力ではないでしょうか。