2020-01-16

JRA日高育成牧場のあしはらです

令和2年

 今朝の気温はマイナス7度・・・寒い日が続いています。が、12月の北海道は日本海側北部では例年どおりかやや少なめの積雪も、太平洋側に位置する浦河は雪が少ない感じでした。ということは、1月になれば、帳尻をあわせるがごとく雪が降り続くんだろうなあ・・・という不安は的中せず、年が明けてもほとんど降らず、道路のアスファルトは乾き、おかげで車の運転が気分的に楽でいい感じの令和2年のスタートでした。それにしても、長年北海道で暮らしている私ですが、札幌の積雪が1月に1桁というのは記憶にないですね。雪もあまりに降らないと、スキー場、農家の方など困る人も出てくるわけで、何事も丁度いいところで収まるのがいいんでしょうけど・・・。上手くいかないものですね。

さてさて、あらためまして、令和2年となりましたが、皆様、各地でどのように新年を迎えましたか?浦河の新年は、毎年恒例になっていますが、西舎神社の騎馬参拝で幕をあけました。

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子供たちが馬に乗って参拝する姿を見ると、1年の始まりだなあ・・・と感じますね。

昨年はラグビーワールドカップで予想以上の盛り上がりを見せましたが、今年は何と言っても東京オリンピックですよね。今からとても楽しみです。馬術競技も新しくなった馬事公苑を舞台に行われますね。JRAも縁の下の力持ち的な立場で頑張って応援しますよ!

そして日高育成牧場の育成馬たちですが、昨年に引き続き、覆い馬場800m走路、坂路コース、トレッドミル等での調教が続けられています。昨年生まれの若馬たちはそろって明け1歳となりました。体重も350kgに達したものもいます。繁殖牝馬は3月出産予定が集中していますが、みんな元気に過ごしています。あと1ヶ月もすると、いろいろあわただしくなってきそうですね。

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 何はともあれ、新しい時代の始まりです。皆さん、張り切っていきましょう!


寒いときこそ

 暑いのが好き、苦手・・・寒くても平気、苦手・・・人それぞれだと思います。私は北海道生まれということもあってか、暑いのはとても苦手です。では、寒いのは好きかと言われると、そうでもないのですが、暑いのよりは我慢できる・・・感じです。大学は帯広でしたが、真冬の大学近辺は冷え込みが厳しく、天気予報でマイナス15度とか20度という発表でも、実際はマイナス30度なんて日がよくありました。今回は、そんな、寒さの自慢話ではなく、寒い時期だからこそ考えるべきこと、感じ取るべきことを書いてみたいと思います。ごく簡単で当たり前なことばかりですから、構えず気楽に読んでもらえばと思います。いつもどおり、私独自の考えが入っていますのでご了承願います。

 

天気予報 毎日見ていますか?

 馬を管理するとなったら、やはり天気予報を見る習慣をつけるべきでしょう。特に山間部に位置する牧場であれば、突然の大雨や強風など、特異的な天候の変化に気をつけないといけません。もちろん自然相手ですから、わからないこと、予測できないことがあって当たり前ですが、天気予報を確認しつつ、自分が肌で感じるものを大切にしたほうがいいです。例えば、簡単なところでは気温を耳で感じ取ることでしょうか。私の場合、「耳が痛くなったら氷点下」です。手袋をはいて(北海道弁。正式には、はめて。)いるのに指先が冷たく感じたらマイナス5度、痛く感じたらマイナス10度、鼻毛が凍ったらマイナス20度以下です(もちろん、感じ方は個人差あり)。日高育成牧場は敷地が広いこともあって、初冬では事務所エリアでは雨が降っているのに、山に近い育成調教エリアでは雪が降っているなんてことがあります。また、事務所エリアではやや寒い程度なのに、育成エリアよりさらに山に近い分場では、耳が痛くなるほど寒く感じる日があります。

皆さんも、放牧場で過ごす馬の様子を、気候と照らし合わせて観察してみると、馬がどんな風に感じているのかを読み取れるようになるかもしれません。毎日見ながら、大切なことに沢山気づくことができるようになれるといいですよね。


水の管理は大丈夫ですか?

 人にとっても馬にとっても、命の源である水はとても大切なものですよね。夏は熱中症にならないように十分な量を与えて管理することが大切となり、いろいろ気配りをすると思うのですが、寒い冬だって水は欠かせません。とにかく乾燥しますしね。人でも問題になりますが、ウイルス感染症も流行りやすい季節とも言われています。寒いと冷たい水を扱うのは大変ですよね。誰もが気分的に辛さを感じるはず・・・。実際に馬は水をどのくらい必要としているのか・・・科学的に分析して数字に出すのは結構難しいものですが、やはり個々の馬がどのくらい飲んでいるかを観察するのはとても大事なことだと思います。今は便利なウォーターカップなどがありますから、見た目で必要量を単純に把握するのは大変ですが・・・。また、冬は水が凍るという問題もあるし、水道もしっかり落として(水の元栓を締めておくことを「落とす」と言います)おかないと凍結破裂で厄介なことに・・・なんてこともありますね。1月も下旬ともなれば出産が近い馬もいるはずですから、ますます水分補給は大切になります。効率的で把握しやすい水の管理法をあなた自身で考えるべきでしょう。


放牧地の雪の状態は?

 日高、胆振、十勝・・・例年、雪が少ない地域とはいえ、積もるときはあります。雪が少なく低温で地面が凍っているときは、滑りやすいところがないかよく見て回ることです。またでこぼこが多いまま凍ると、蹄に悪影響を及ぼすことがあります。冬は乾燥しやすいのでなおさらです。人でも乾燥すると指先がガサガサしやすい人・・・いますよね。ドカ雪が降ったときは、放牧しても馬が動くことができません。除雪が必要となりますよね。また、馬はどんなに雪が積もっても、気に入った場所を掘り続けて草を探そうとします。どこの牧場でも乾草を放牧地に備えているとは思いますが、雌馬は上下関係が厳しいですから、どの馬もしっかり草を食べているか、仲間はずれにされていないか注意して観察するべきでしょう。最後に馬を曳くときは人も滑らないように注意してくださいね。いつも通る道に危険がないか毎日チェックするべきでしょう。冬は雪や気温で毎日状況が変わりますから油断は禁物です。滑り止め用の砂や馬の健康に影響のない凍結防止剤、融雪剤などをうまく利用しましょう。先に感染症に注意することについて少し書きましたが、消毒薬の管理と使用方法もしっかり押さえておきましょう。低温では消毒効果が落ちる場合があるので注意が必要です。

 内容が薄くて恐縮ですが、寒いときだからこそ気をつけること・・・なんとなく伝わったでしょうか。まだまだ他にもあると思いますよ。いろいろ考えてみてください。氷点下での作業はきついですが、春はすぐにやってきます。元気に体を動かして頑張っていきましょう!

 

今回もお付き合いありがとうございました。

 

 

 

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