2019年2月

2019-02-27

とねっこたち

2月のノースヒルズは、表情豊かな「とねっこ」の写真をお伝えします。

Photo_2小雪舞う日の親仔。 

利発そうな仔馬の瞳と温かく見守る母馬の瞳

Photo_3 母に習って初めてのギャロップ。

美しい日高山脈を背景に楽しそうな親仔です。

Photo_4 初めての日。

初めての真っ白な銀世界、不安でいっぱいなのか、母馬にぴったり寄り添います。

Photo_5興味津々。

今にも走り出しそうなおちびちゃんですね。

Photo_6愛情。

仔を思う母の愛情がその瞳からあふれています。

仔馬の引きつけられるような瞳と愛情たっぷりの母馬達、お楽しみ頂けたでしょうか?

来月は、少しずつ春が近づくノースヒルズをお届けします。

2019-02-26

JRA日高育成牧場のあしはらです

 寒い毎日が続く北海道。日高育成牧場は北海道の南端、襟裳岬に近い浦河町にありますが、浦河市街から山側に約10km入ったところにあるため、気象庁が発表する浦河町の天気予報と少し違うことが多いです。晴れや曇りの予報でも雪だったり、暖かくて雨の予報でも雪だったり、最低気温がマイナス5度と発表されてもマイナス10度だったりといった感じでしょうか。また育成牧場の事務所と、毎日朝の打ち合わせをしている業務詰所は、車で5分程度の距離があるため、事務所では雨が降っているのに、詰所では雪ということも珍しくないです。しかしながら、原稿を書いているこの日は、天気も良く、澄んだ青空、遠く日高山脈もきれいに見えて、寒さに強い放牧中の馬たちも、気持ちよく草を食んだり、うとうと眠っていたりしていました。育成馬の調教も、坂路を中心に強い調教も行われるようになって来ましたし、繁殖牝馬の経過もそれぞれ順調で、今月22日に1頭目が誕生しましたよ。

Photo 近隣の牧場でも、親子の姿も見られるようになって来ましたね。日も長くなり、暖かさも増して、あわただしくなる毎日もすぐそこという感じです。

展示会

 2月上旬は展示会の季節で、私も行ける範囲で見学してきました。皆さん、いろいろな目的で来られていると思うのですが、たとえば生産牧場や馬主の皆さんは、昨年の競走成績はどうだったのだろうかとか、新種牡馬はどんな交配がベストなだろうかとか、いろいろな思いをめぐらせて見ているものと想像しました。皆さんの今年の注目の2歳デビュー、今年1歳、そして新規の種牡馬はなんでしょうか?私もいろいろ気になる馬はいますが・・・。

 牧場の関係者の方とお話しする上で、種牡馬について勉強しておくことは大切だと思います。まずは、どの繁殖牝馬にどの種牡馬をつけるのかなどの考えを自分なりに整理して、牧場側の種付けの方針はどうなっているのかを聞いてみる・・・そんな会話をかわすことで、知識の幅を広げることができるでしょう。自分が頭で描いていることと同じだな、基本的な考え方が違うなと思ったり、知らないことがわかったりすると思います。一連の展示会は終了しましたが、見学については、場合によっては招待制だったり、事前連絡が必要だったり、関係者以外立ち入り禁止だったりすることがあるので、相手のご迷惑にならないようによく調べて出かけてくださいね。

私の毛色の楽しみ方

 私がJRAに入会した平成2年は、あの芦毛のアイドル「オグリキャップ」の現役最後の年でした。あれから時も経ちましたので、オグリと聞いてもピンと来ない人も増えたかもしれませんね。あの頃は今より競馬が盛り上がっていたので、全盛期を過ぎたオグリキャップが有馬記念で復活優勝したときは、日本中が盛り上がりました。後のクロフネなどの活躍もあってか、芦毛は一種のブームにもなりました。

 さて、毛色についてはこれまでも触れてきましたが、今回は私独自の楽しみ方を紹介してみましょう。偉そうに語るつもりはありません(笑)。皆さんが私に負けない楽しみ方を持っていることは十分承知しております。ですので、「今までとは違う視点で楽しんでみては・・・」そんなタッチで書いてみたいと思います。

理科は苦手、遺伝子は苦手

 毛色の話になると、どうしても避けられないのが遺伝の話ですね。「メンデルの法則」なんて言葉・・・聞いたことありますか?簡単に言えば、お父さんとお母さんから一つずつ遺伝子をもらって、その結果、どっちが優性か劣性かで性質が決まるというやつです。血液型が一番有名でわかりやすいですよね。たとえばAとA、またはAとOならAが優性でA型、OとOは劣性どうしでO型というやつですね。せっかく毛色を楽しむのですから、遺伝の話は完全には避けられないですが、難しいところはできるだけ抜いて話ができればと思います。

私は3つに分けて観察します

 馬の毛色はたくさんありますが、サラブレッドは8色とされていますね。

     鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛

 です。この中で例えば鹿毛の場合ですが・・・一口に鹿毛と言ってもいろいろいて、

 「あれが鹿毛?黒鹿毛だよね」「あんなに黒いのに青鹿毛か。青毛みたいだよね」

 なんとも微妙な会話が、あちこちから聞こえてくることが多いです。そういうややこしいのは、ここではやめます。後で血統の資料などで皆さん自身が確認するなどして、自分なりに楽しんで観察してみるといいと思います。私の場合、まず、3つの部分に分けて観察することにしています。それは、

     長い毛 短い毛 肢の色

です。「長い毛」とは、前髪、たてがみ、尾の毛などのことです。「短い毛」はそれ以外の全身の毛のことで、「肢の色」は前が腕節、後ろは飛節以下の色のことです。実は3つそれぞれが、

     黒くなるか黒くならないか

が、遺伝と関係していて、その組み合わせで毛色が決まってきます。

まずは栗毛から

 まずは簡単なところから、栗毛の馬を見てみましょうか。

たてがみや尾など「長い毛」は黒いですか・・・黒くないですね。

次に体の「短い毛」の色はどうですか・・・黒くないですね。

最後に「肢の色」はどうですか・・・黒くないですね・・・ということで栗毛となります。

 この栗毛は、先ほど少しお話した人間の血液型のO型とよく似ていますよ。人間の場合AB型とO型からはO型は生まれないことはご存知ですよね?必ず優性のAかBをもらうので、A型かB型になります。それと同じように、ここで言う「黒くなる」という性質は優性。なので、先ほど分けた3つのどこかに一つでも「黒くなる」要素を引き継ぐと栗毛ではなくなるのです。

 そこで、こんな法則が生まれます。

                栗毛と栗毛の子は必ず栗毛

 栗毛は黒くならない遺伝子しかもっていないのでこの法則になるわけです。

 「私の好きな馬は栗毛だけど、親の毛色は何かな?」

 と思ったらこの法則を思い出して、両親の血統、写真を見てみましょう。

 「栗毛と栗毛の子だったんだ。そりゃ、栗毛が生まれるに決まっているよな」

 「親はどっちも鹿毛なのに栗毛の子か。黒くならない性質を両方からもらったんだな」

 などと考えることができるでしょう。

 栗毛は栗毛でも長い髪と肢が黒くなくややこげ茶系の体の色をした栃栗毛と言うのもいますから、そうそう単純ではないんですけどね。まあ、ここでは難しい話はしないことにしていますので・・・。

青毛は遺伝の話は「なし」で観察しよう

 そういうわけで、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛の場合は、栗毛とは間逆に、黒くなる遺伝子が微妙に関係してそれぞれの毛色になるわけですが、栗毛を理解したところで次は間逆の全身真っ黒の青毛について知りたいところですね。前にも言ったことがありますが、青毛はサラブレッドではかなり少ない。「これはどう見ても青毛でしょう」と思って資料を見ても、青鹿毛のことが多いです。青毛は「全身真っ黒」なので、もし青毛でないならどこかに黒くないところがあり、そこを探すのがポイントとなるので、そこを皆さん自身で観察してみてください。意地悪ですが答えは書きません。そして、その場所を覚えたときに、青毛と青鹿毛の区別ができるようになっているはずです。また、鹿毛は体が黒くない、黒鹿毛は少し黒い、青鹿毛は大部分が黒い、青毛は全身真っ黒と単純に覚えればいいのですが、微妙なのもたくさんいますから、毛色の鑑別資料と照らし合わせて観察すれば面白いと思います。

芦毛は変化を楽しもう

 そして芦毛。今まで「黒くなる」とか「黒くならない」とか語ってきましたが、芦毛は、その法則に左右されることなく、「芦毛になる」という遺伝子が一つでも入れば前の毛色が何であろうと芦毛になります。なので、芦毛でない親どうしの組み合わせから芦毛が生まれることはありません。で、こんな法則が生まれます。

                 芦毛の親はどちらかが必ず芦毛

 お母さんが芦毛で白いのに、子供が黒い、茶色いなんていう風景はよく目にしますが、この場合、子供が親の優性の芦毛の遺伝子持たずに生まれるパターンですね。そして楽しみたいのが、何色からの芦毛かですよね。芦毛の当歳は生まれたときは原色のままで、少しずつ変化していくので、かなり面白いです。ちなみに、日本には数頭しかいない白毛。これは芦毛との大きな違いは、生まれたときから白だということ。他の動物でも見られますが突然変異とも言われており、これまで生まれた数が少なく、完全には謎が解明されていないようなので、ここでは語らないことにしますね。

 かなり雑な説明になってしまいましたが、人によって毛色の楽しみ方は違うと思います。また、専門家から見ると少し間違っていると取られる部分もあるのですが、私の話は参考程度として、正確な情報を確かめてくださいね。とにかく、皆さん独自の毛色の楽しみ方をしていただければと思います。

 今回もお付き合いありがとうございました。

2019-02-20

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームです。

新たな1年を迎えて、早くも1ヶ月。そして「平成」から「新元号」に変わるまで、残すところ約2ヶ月と半分。

「年号が変わる」と決まってからテレビ・インターネット・雑誌などを通して「平成」の様々な事柄を振り返る特集やワードをよく目にするようになりましたが、皆さんも自分なりに「平成」を振り返られているのでしょうか。或いは、来たる「新元号」に思いを馳せているのでしょうか。

私自身は、やはり業種柄でしょう…インターネットで「平成の代表馬」や「歴史に残る名馬」などを検索したり動画で過去のレース映像を閲覧したりしながら過ごす今日この頃です。

競馬業界の歴史を辿ってみて当然の事ながら「競走馬にとっての血統」のように全てが現在に繋がっていて、次の時代・世代へと紡がれている事を改めて感じました。同時に時の流れと共に変わった事や今も変わらない事、それらを含めて今後にどう繋げていくかを考えていかないといけないと強く思いました。

そこで今回は、ビッグレッドファームの歴史を少しご紹介。

創業は1974年。現在「ビッグレッドファーム浦和」として稼働している牧場が発祥の地です。ここからビッグレッドファームは始まりました。それから徐々に規模を拡大。

1991年には育成・調教などトレーニング専門とした「真歌トレーニングパーク」が開場。

1999年には約310頭収容可能で270haの敷地面積をほこる、種牡馬を管理する種馬場をはじめ、生産・育成・調教の全ての業務を行っている「ビッグレッドファーム明和」が開場。

次に開場した牧場は北海道を離れて茨城県へ。「ビッグレッドファーム鉾田」はJRA美浦トレーニングセンターから1時間程度の位置にある育成場で、同トレーニングセンターから近いため現役馬の短期調整に利用されています。

その後も北海道に「ビッグレッドファーム田原」「ビッグレッドファーム朝日」と2ヵ所に牧場を開場し、着実に管理頭数も増やしています。

活躍馬としては、2009年の天皇賞春を優勝した生産馬のマイネルキッツ始め、功労馬として現在もビッグレッドファーム明和で一般見学者やファンの方をお迎えしながら過ごしている育成馬のコスモバルク(2007年シンガポール航空国際C優勝)など、大舞台で活躍する馬を多く送り出しております。

同内容を含む細かい内容は当牧場のホームページにも記載しておりますので、ぜひご覧ください。また本年1月にホームページをリニューアルいたしましたので、閲覧された事のある方も、ぜひ!

とはいえ、競馬業界の歴史はもちろん、今年で46年目を迎えるビッグレッドファームの現在に至るまでの軌跡をもっと知ってもらうにはネットや紙媒体を介してだけでは伝えきれません。広く知られている経歴や実績の記録も大事ですが、何て事のない牧場と馬の日常の記憶も切り離せない部分だからです。その部分を知るには、やはり馬たちと共に長く時を積み重ねてきた先輩スタッフのリアルな言葉ほど当時の光景を思い浮かべるのに適しているものはないと思います。私自身も当牧場に身を置いてから先輩方に色々な思い出話を聞きました。話の内容は決して全てが良い事ばかりではなかったですが苦節あっての今に繋がっているのだと知れましたし、何より思い出話に花を咲かせる先輩方はとても楽しそうで「先輩たちの中では今でも色褪せる事のない大切な記憶である」と感じたものです。当牧場で10年と年月を重ねた私も今度は伝える側として、見学会やインターシップ、またこのブログを通じて皆さんに発信していけたらと思っています。

さて、話は変わりまして、2月に入りいよいよ種付シーズンです。

シーズンに向けて2月初めから各スタリオンSで種牡馬展示会が催されました。ビッグレッドファームも先日2月12日に開催。昨年は前日までの豪雪に見舞われた中での展示でしたが、今年は穏やかに迎えられて胸を撫で下ろしました。お忙しい中、沢山のご来場いただき有難うございました。

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Photo_2 また今回は本年デビューのゴールドシップ初年産駒の公開調教を行いました。

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Photo_4 〈多くの業界関係者の方々の視線が注がれる中でのお披露目〉

これからまた引き続きデビューに向けて調教を進めていきます。

願わくば新元号の初年度活躍馬となるように。欲目を出せば新元号初年度の代表馬となるように。

ただ競馬業界も勝負の世界。この産駒に限らず確かな事は言えない世界です。それでも現役馬を始め、デビューを控えている馬もこれから産まれてくる仔馬も、どの競走馬も等しく可能性を持ち得ていると思います。血統・能力・天候・馬場状況など、それら全てを合わせた中で競い合い結果に繋げていくのが競馬なので、ゴールするまではどの馬に軍配が上がるか判りません。

だからこそ個々の馬の力を最大限に引き出せるように、どんなチャンスも取り逃さず掴みにいける様な「タフで強い馬づくり」を今後も行っていきます。

2019-02-12

出産シーズン

皆さんこんにちは。白井牧場です。

今シーズン日高は雪も少なく過ごしやすいと思っておりましたが、2月のこの時期になって史上でも稀有な大寒波に見舞われています。

朝は-20℃近くまで下がり、仕事以外でも色々気を遣う日々となっております。

そして、今冬一番の冷え込みとなった昨晩待望の今年初の仔馬が生まれました。

予定日を過ぎていたのでやや不安になっていたところ、少しお腹の中で大きくなりすぎたところがありましたが、元気な男の子です。

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Photo_3 立ち上がるまで少々時間を要しましたが、次の日には元気に放牧を駆け回っていてひと安心です。

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これからは牧場は毎晩のように仔馬が生まれます。

初夏まで人馬ともに健康で怪我無く繁殖シーズンを終えられるのを願うばかりです。

2019-02-02

こんにちは、社台ファームです。

2月になり、少しずつ日が伸びてきましたがまだまだ北海道は冬景色です。

今日は昨年入社したスタッフの様子を少しご紹介してみたいと思います。

乗馬未経験で入社をしたY君、約半年の乗馬練習を経て競走馬の調教へと携わっています。

騎乗調教はもちろんですが

Photo_4 騎乗Y君Photo_6 立ちY君

立ち写真の撮影など、厩舎作業以外の仕事もしっかりとこなしてくれています!

どうでしょう、入社してまもなく1年になりますがホースマンらしくなってきましたよね。

昨年の乗馬練習では、初めての試みで秋に「吉田照哉杯」と称したミニコース走行会を行いました。

トーナメント戦で決勝に進んだのはなんとY君と、もう一人乗馬未経験者で入社したT君でした。

T君も毎日競走馬に乗って、ホースマンとして働いていますよ!Photo_5 騎乗T君

そんな乗馬練習には女性ライダーも二人参加していました。社台ファームの女性ライダーについては

また次回のブログでご紹介してみたいと思います。

2019-02-01

BTC第36期生の上原夏実です。

 2月に入り卒業まで2ヶ月くらいになりました。1月に入ってからは本格的に就職活動を始める人が多く、すでに何人かは就職先が決まりました。今月は総合テストがあるため、テスト勉強もしなくてはなりませんが、就職活動と並行して残り僅かの研修を頑張っていきたいと思います。

 最近の騎乗訓練では1鞍目に屋内直線に行き、2鞍目は覆い馬場で乗ることが多いです。

 屋内直線では、単走することが増えてきました。単走の際には常に自分でスピードコントロールをしなければならず、横で教官が声をかけてくれることもないので、何回走っても緊張します。縦列走行や左右の壁沿いで併走する際には前の馬との距離や走行の際の位置などをしっかりとれないと周囲に迷惑をかけてしまうので難しいと思います。

 覆い馬場では、今まで乗ったことがなかったような少し難しい馬にも乗ることが増えてきました。馬のテンションが高かったり、暴れたりと何かあっても絶対に3馬身の距離を保ちつつ対応をしなくてはなりません。

 まだまだ出来ないこともありますが、1つ1つ苦手なところを克服していき、少しでも良い騎乗をすることを目指し、努力していきたいです。

 筋トレも毎日頑張ります!?

Photo なんかちょうだい とアピールしてくるデインツリー…

Photo_2

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