2018年6月

2018-06-21

BTC第36期生の堀畑 仁です。

 私たち第36期生がBTCでの研修を開始してから、もう3ヶ月が経過しようとしています。毎日とても充実しています。

 騎乗訓練では、駈歩が出来るように練習しています。駈歩は常歩や速歩に比べてスピードが早く、揺れも大きくなります。最初はその揺れについていけなかったですが、今は慣れてきて気持ちよく感じるようになりました。しかし、スピードが出すぎて抑えなければならない場面も出てきて苦戦しています。抑えることが出来ず、落馬してしまっている人もいます。そういったことがなくなるよう、騎乗訓練以外に体力づくりとしてランニングや、筋力トレーニングも研修で行っています。

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Photo_2  また、課外研修として牧場へ見学に行かせていただいています。見学させていただく牧場それぞれ違う雰囲気がありますが、どの牧場も強い馬を作ることへの熱が感じられます。私も日々の研修をもっと頑張らなければと思わせてもらえました。

Photo_3  楽しいと思うことだけでなく、苦しいと感じることもありますが、何事も前向きに考えていきながら、私たち研修生18名が仲良く、元気にこれからも研修を続けられるように願っています。

2018-06-19

ボディチェック【岡田スタッドグループ】

みなさまこんにちは。初夏を通り越し真夏に突入するかと思いきや羽織り物が必要な肌寒さ。

北海道には梅雨がないと言われますが、これはまさしく蝦夷梅雨。

貴重な晴れの日には、馬たちも気持ち良さそうに日向ぼっこをしています。

Photo さて、先日岡田スタッドグループ1歳馬、全頭のボディチェックを行いました。

岡田スタッド(新ひだか町)、オカダスタッド(日高町)、えりも分場にそれぞれ在厩しているため、一日がかりで見て回ります。

Photo_2 お天気にも恵まれてチェックはスムーズに進み、夕方頃から各馬に対する評価について話し合いました。

馬の見方に正解はなく、上下関係や肩書きに囚われず率直な意見交換をしようというもの。

ボディチェックを数回実施し、各馬の方向性を決めていきます。

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Photo_4上の写真はノルマンディーファームより。

2歳馬たちもデビューに向けて良く食べ、より負荷の掛かるメニューに取り組んでいます。

2018-06-18

2018年度(第40期)軽種馬生産育成技術者研修③【JBBA静内種馬場研修課】

 こんにちは、JBBA研修課の藤田です。あじさいの青がひときわ美しい頃となり、牧場では種付シーズン終盤を迎え牧草調製(収穫)の季節となって参りました。

 さて2018年度(第40期)生産育成技術者研修ですが、開講式より2ヶ月強が経過し、研修生たちはすっかりこの生活に慣れ日々技術と知識の習得に励んでおります。

 前回の投稿では乗馬の基本となる姿勢や停止・発進、左右への回転について練習をしているといったところでしたが、現在は速歩(軽速歩)から駈歩の練習へと移り、コントロールとバランス強化のため、傾斜面での騎乗や障害飛越訓練を行っております。

 また 生産に係る研修として、今月上旬にJRA日高育成牧場において当歳馬・繁殖牝馬の管理及び取り扱いについて実習を行い、強い馬づくりに向けた「昼夜放牧」等について学んできました。

 なお現在は本場内において、種牡馬の取り扱い方や飼養管理、運動等について研修を実施しております。

 引き続き皆様の応援をお願いします。

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2018-06-15

皆さん、こんにちは。ビッグレッドファームの堀田です。

6月に入り、夏らしい暑さと供に梅雨入りが報告され、天候が落ち着かない日が多くなってきたようですね。比較的涼しい時期である北海道も6月頭に最高気温が30度を記録した地域もあり、気温の変動に翻弄されています。

とはいえ夏は始まったばかりです。熱中症や体調を崩さない様に小まめな水分補給と体のケアを忘れず、今夏を乗り越えましょう!

さて、今月の2、3日に東京競馬場でBOKUJOBフェアが催されました。

去年に引き続きビッグレッドファームも参加させていただいたのですが、私自身は初参加だったので、今回は「フェアで感じた・思った事」を書かせて頂こうと思います。

フェア当日。開門時間に合わせて東京競馬場へ向かうと、既に多くの入場者が集まっていて驚きました。

競馬開催時は普通の光景なのだと思いますが、機会がなかった事もあり東京競馬場に赴いたこと自体が初めての私にとっては全てが新鮮でした。

また、競馬が始まると同時に競馬場を包む高揚感には圧倒させられました。 場内全体が思い思いの馬に夢と希望を託し、一つの勝利の為にジョッキーは全力で馬を追い、馬はそれに応えようと全力で走り、レースの行く末を見守る観衆である私達は全力で応援をする。

こんなにパワーに満ち溢れたものだからこそ「競馬は多くの人を惹き付けてやまないのかと」と肌で感じ、この業界に関われている喜びを再認識しました。

そんな中で催されたフェアもまた、高揚感とは違った熱量に包まれていました。

イーストホールの自動券売機近くの一角が会場だった事もあり周りの賑やかさに比べると落ち着いた雰囲気ではありましたが、BOKUJOB事務局の方々を始め、今フェアに参加の牧場や養成所を含む業界関係者が一体となって「競馬業界をもっと盛り上げよう!」という意志が会場の空気を作り上げていた為、そう感じたのでしょう。

Photo また、ブースに牧場説明を聞きにお越しになられた方々の熱意も相乗効果となっていたと思います。

お越しになられた方々に「牧場で働きたい・働いてみたい」と思ったきっかけをお聞きすると、「馬や競馬が好き」であったり「競馬で頑張っている馬を心身ともに支えたい」であったりと当然のことながら皆さん様々でしたが、牧場の概要や方針、牧場での作業は決して競馬のような華やかなものばかりではない事、大きい生き物を扱う為に大変な事も多い事など、牧場の現実的な部分を説明させて頂いた後も皆さんの想いの丈は変わらず、寧ろ「就職する上での心構えや今から遣っていた方が良い事」などを訊ねてこられたので、こちらも自然と話に熱が籠ってしまいました。

Photo_2 そんな熱いBOKUJOBフェア二日間は本当にあっという間でした。

正直なところ、牧場の事をもっと知ってもらうには時間が足りなかった様に感じます。

お越しになられた方々も「もう少し話を聞きたかった」と感じているのではないでしょうか。

『百聞は一見に如かず』

一度、ぜひインターシップや見学などで牧場の雰囲気を体感してみて下さい。

言葉だけでは判らなかった事が体験した事で牧場のイメージを掴めると思います。

今回のフェアがその1歩を踏み出す後押しになっていると嬉しいです。

また、より多くの方が牧場や競馬業界に魅力を感じていただける様に、引き続き牧場作業を行っていきます。

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2018-06-07

JRA日高育成牧場のあしはらです。

北海道トレーニングセール

 6月です。北海道は初夏、内地は梅雨・・・時期的に少し早いようにも思いますが、そんな気候ですね・・・。

 先月21、22日と札幌競馬場で北海道トレーニングセール2018が開催されました。21日は公開調教で、22日がせりでした。幸いなことに天気にも恵まれ、多くのお客様を迎えて実施され、売却の成績も史上2番目ということで、まずまずだったようです。函館競馬場では滞在する競走馬も増えてきました。夏競馬、北海道シリーズの開幕ですね。開催は今月16日からです。いよいよ2歳新馬が走りはじめますよ。今年はどんな馬が出てくるのか・・・楽しみですね!

子馬の成育も順調です

 繁殖関連ですが、来年出産を予定している牝馬の種付けが終了し、現在お腹の中での成長の様子を見ているところです。当歳馬はお母さんと一緒に放牧地を元気よく駆け回り、草を食べるようになっています。体重も早生まれ組では、180kgを超えるくらいまで成長してきましたね。また1歳馬では450kgに達した馬もいて、何だか大人の風格も出てきました。放牧の体系も全頭昼夜放牧となりました。北海道の夏は短いですが、今年は天気が良く、暑くなる長期予報の情報もあるようです。大地の恵みを受けながら、元気よく育ってほしいと願っています。

Photo 四本の足で立つということ

 今回も、当たり前で何を今更と思いながらも、人間である私たちが実感しにくそうな話題を取り上げてみましょうか・・・。

 いつものことながら唐突ですが・・・馬は四足歩行の動物ですよね。もし、4本の足のうち、1本が地面につけることができなくなって、3本足で立つしなかい状況になったときに、馬はどう感じているのか・・・そんなことを考えてみたいと思います。私たちは二足歩行ですから、そうですね・・・実感をわかせるために、部屋の中で、ハイハイする赤ちゃんのような格好をしながら考えてみてください。

 皆さんは、例えば学生のときの体育の時間や、社会人になって体力測定をするときなど、

 「片足をあげて、何秒立っていられるか・・・用意スタート!」

 体力測定、体育の授業などでの経験、1度はあるのではないでしょうか。限界まで頑張ってみよう!と言われてチャレンジ。個人差がありますから、何分間かでギブアップする人、何時間も立ち続けて、その記録がギネスブックに載る人など様々ですが、最終的には誰もが力尽きて疲れて倒れてしまうでしょう。後になって、支えていた足が軽く赤くなったり、しびれたり、痛くなったりする人もいることでしょう。

でも・・・

 「動物のように足が4本あれば安定するだろうし、楽だろうな。」

 「3本になったとしても、2本よりは多いのだから、立つのには支障がないのでは?」

 そう考えたりしませんか?

 競馬場で全力を出して走る競走馬たち。そのスピードは60km/hを超えるときもあります。そんな彼らは、人で言えば陸上選手。馬によっては、日々の厳しいトレーニングで、あちこちに故障を抱え、治療しながら走っているところは人間のアスリートと同じと言ってもいいでしょうね。パドックでは、元気に歩いているように見える競走馬ですが、中には腰や背中が慢性的に痛くて、電気治療や針治療をしながらコンディションを整えて出走していたり、限局的に関節や骨に痛みがあって、調教の度合いを慎重に見極めながら治療しつつ、出走にこぎつけていたり、ギリギリのところで戦っている馬もいるのです。期待されていたアスリートで成績が上がらず引退して、実はこんなに故障を抱えて治療しながら戦っていたという、涙を誘う話はテレビなどでよく見ます。競走馬も満身創痍で頑張っていますから、時にアクシデントが発生して、骨折や腱靭帯の損傷など重度の故障を起こすことが稀にあります。そんな時、程度によっては、痛くて足をつくことができなくなります。

 人が例えば足を骨折した場合、松葉杖を使ったり、車椅子を使ったりして対応しますが、馬は器用にそんな風にはできません。そこで「3本も足があるのだから大丈夫なのでは・・・」なんて、上述のように安易に考えたくなるのですが・・・

480kgの体重の馬がいたとしましょう。4本の足に仮に均等に体重がかかっていたとすると・・・4で割って

  1本あたり120kg

 (当たり前の計算ですが数字そのものの大きさに、驚く人もいるかなあ・・・)ですね。

 しかし、故障などで1本の足が痛くてつくことができないとなると、今度は3で割って

  1本あたり160kg

 の負担を強いられます。1本あたり40kgも増えていますね!どうでしょう。耐えるのも辛そうに感じませんか?体は天からの授かりもの。毎日の生活する中で、480kgの馬なら、足はそれぞれ120kg前後の負荷に耐えられる程度にしか作られていないので、突然40kgも増えれば大変そうです。別の機会でお話しすることがあるかもしれませんが、馬は5本の指ではなく、1本の指、中指で立っています。そしてその先端は蹄です。この蹄は実にデリケートにできていて、その中は複雑に多くの細い血管で張り巡らされており、体重のかかり具合などで、血行障害などの異常が起こらないように上手にケアをしてあげなければいけませんね。

 「でも、適度に寝たりして、休息をとりながらすごせば大丈夫なのでは?」

 確かにそうですね。私たちも足の怪我で入院したりすると、看護師さんに

 「無理しないで、休みながらリハビリしていきましょう」などとアドバイスされると思います。でも、馬の場合はなかなかこちらの思いどおりには行動してくれません。潜在的に草食動物特有の本能もありますから、「寝たら危険」の思いが自然と働いて、横にならないのかもしれません。寝起きしやすい環境、できるだけ危険なことが起きないように馬房内を整備することが大切になってくるでしょう。

 「人と同じように、ギプスを巻いたり、副木を当てたりして固定し、一時的に動かないようにさせて対応すればいいのでは」と思われる方もいると思います。

 痛めた足をケアする大事な処置ですね。しかし、ここで頭に入れてほしいことは、馬の皮膚がとてもデリケートだということです。ギプスや包帯が擦れて、化膿しやすいです。こちらが都合よく思うような姿勢でいてくれないので、こまめな巻き替えと清潔な環境づくりが大事になってきます。

 「痛み止めの薬を飲ませながら上手くコントロールすればいいのでは」

 なるほど、これも重要な処置ですね。傷めた部分のケアしながら、痛み止めを飲ませれば回復も早くなります。しかし、あせると事故も起こります。人でもそうですが、馬も痛みを忘れるときがあるんですよ。楽になって直ったと勘違いして動きすぎて、患部が悪化する・・・なんてこともあるので注意が必要です。また痛みにもいろいろなパターンがあって、足を動かすときだけ痛いときや、24時間じわじわ痛いときがあります。痛がり方や程度でケアの仕方も変わってきますから見極めが大切です。

 なんとも悲観的な記述が続いて不安にさせてしまいましたね・・・。今は獣医学も進歩してきて、いろいろな技術や治療などで上手くコントロールできるようになっているので、決して心配し過ぎないでください。よほど酷い怪我でない限りは大丈夫ですから!

 ここでは、

  4本の足で立つからこそ、気をつけなければならないことは多い

 知っておくべきことが多い・・・そんなことを伝えたかったのです。誤解がないようにお願いします。馬を取り扱う立場になると、様々な危機に直面している馬の世話をする機会もあると思います。馬取扱い初心者の人も、これから、たくさん経験を積んで、必要な知識を吸収し、ベストなケアをしてあげられるようになりましょうね。

 今回もお付き合いありがとうございました。

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