2016年12月

2016-12-16

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。(ビッグレッドファーム)

 新冠も12月ともなれば朝晩の冷え込みが更に厳しくなり、日中もマイナス気温が続く日が多くなりました。日高は現時点では降雪が少ないものの、牧場内を含め景観はすっかり冬へと移り、人と馬も衣替えを済ませています。特に当歳馬は冬毛が伸びてぬいぐるみの様にも見え、厳しい寒さの中でも暖かさを感じる瞬間でもあります。

Photo  今年もあと僅かとなりましたが、年が明ければお産が始まります。既に140頭の1歳馬の乗り馴らしを終えて先ずは一安心。現在は少し余裕が出た時間の合間を見ながら、日頃はあまり手を掛けていない厩舎の壁拭き、煤払い、そして色褪せたり剥がれてきた壁や牧柵のペンキ塗りなどを進めて、1年の終わりと始まりを清々しく迎えるために更に環境整備に努めています。

 グループでは静内の真歌地区に購入した牧場の整備も夏から秋にかけて大掛かりで進め、12月より馬の管理が始まりました。徐々に厩舎も増え、管理頭数が増えていく事と思いますが、各場の管理する規模に合わせて人の移動も入れ替えも必要になります。各場でバランスを取る事が目的の一つですが、新たなスタッフが加入することで今回は延べ人数の多い異動を行う事となりました。慣れ親しんだ場所で働き続けることも良いかもしれませんが、新しい場所で働く事も新鮮で色々な経験が出来、これまで当たり前だったことが違うと気付かされ、異動となる本人のみならず周りのスタッフも色々な意味で刺激を受けて組織が活性されるはずです。これが良いきっかけとなり、益々骨太な組織へと進めることを期待しているところです。

Photo_2  さて、ビッグレッドファーム・スタリオンに新たに2頭のメンバーが加わりました。グラスワンダーとダノンシャンティです。大ベテランのグラスワンダーは当グループとも相性の良い種牡馬ですが、年齢ほど老いを感じず若々しさを保っています。一方のダノンシャンティは産駒がデビューして2年目を迎えたばかりの若い種牡馬でし、これからの活躍に期待するところです。人も入れ替えにより組織が活性されると思いますが、種牡馬も隣に新しい馬が加わると興味津々で気持ちに変化が伴います。分かり易く言うと興奮して動きが活発になるのですが、寒い時期で運動量が少なくなった種牡馬達にとっても新しいメンバーの加入は嬉しい限りです。

Photo_3  引き続き馬にも人にも良い刺激を与え続けながら、人づくり、馬づくり、牧場づくりを進めたいと思います。

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2016-12-14

冬らしくなりました【JBBA静内種馬場研修課】

こんにちは。JBBA研修スタッフの山本です。

12月に入り札幌方面は例年になく大雪になっているようです。

ここ日高は雪が少ない地方ですが、寒さはやはり厳しいです。

特に先週は冷え込みがきつく、連日氷点下の気温でした。

この時期に欠かせない作業の一つが“水落とし”です。

あまり本州の方は聞き慣れないかもしれませんが、凍結防止の作業で、元栓を閉めて蛇口を開放し水道管に残っている水を抜きます。

これを忘れると蛇口の水が凍ってしまい使えなくなってしまいます。

最悪の場合、蛇口自体が壊れたり、水道管が破損することになります。

またうっかり厩舎の通路に水をこぼすと、直ぐに凍ってしまい滑って危険です。

水の取り扱いには注意が必要な季節なのです。

JBBA研修生は全国各地からここに来ています。

寒いこの季節の水落としの作業が初めての研修生もいます。

冬の寒さやこの季節の水の取り扱いに早く慣れてくれればと思います。

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2016-12-12

冬到来

皆さんこんにちは。

白井牧場の白井直樹です。

12月も中盤にさしかかり、日高にもいよいよ本格的な冬がやってきたようです。

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日高は雪は少ないとはいえ、気温はやはり低いので地面は凍ってしまうと人馬ともに転倒の危険があり注意が必要です。

牧場の仕事はもともと大変なものですが、冬は特に厳しいのでアルバイトやインターンシップを考えている方は、敢えて冬に日高へ来るのもいいかもしれません。

北海道は5月から7月にかけては本当に過ごしやすいのでより一層四季の有難みを感じることが出来ると思います。

秋のG1シリーズも残り僅かとなりました。

白井牧場の生産馬では、ハクサンムーンが先日引退し寂しい秋になると思っていたのですが、ボンセルヴィーソが朝日杯に出走予定で、楽しみができました。

朝日杯に出走後長く活躍してくれたハクサンムーンのようにボンセルヴィーソも息の長い活躍を願っています。

2016-12-06

JRA競走馬に関する調査研究発表会と日本ウマ科学会学術集会【JRA日高育成牧場】

 ジャパンカップは、キタサンブラック号が絶妙なペースで逃げ切りましたね。最後の直線で後続を突き放すパフォーマンスをみせたキタサンブラック号も凄いのですが、絶妙のペース配分でラップを刻んだ武豊騎手の騎乗振りはいつもながら天晴れ。逃げたら、武豊の右にでる騎手はいませんね。

 さて、毎年ジャパンカップの翌日に、JRAの競走馬に関する調査研究発表会と日本ウマ科学会学術集会が共同開催されていることをご存知でしょうか?ことしも、東京大学でJRAの研究発表会については月曜日のみ、ウマ科学会は月火の日程で開催されました。

 まず、JRAの研究発表会ですが、こちらは参加費無料で誰でも入場することができます。発表者は主にJRAの臨床獣医師や研究者で、新しい医療技術や検査法などが紹介されるのですが、馬のスポーツ科学に関する発表など、競馬関係者なら誰でも興味を持つような発表も多くあります。そのせいか、会場を見渡すとJRAの獣医さんや厩舎関係者、それに生産地の馬関係者で一杯。JRAの調教師さんばかりか、ペットの獣医さんからも質問がでて、真剣な意見交換がなされていました。なぜか、そのやりとりを聴いているだけで自分も頭が良くなったような気がするから不思議ですよね。そんな雰囲気のなか、私たち日高育成牧場は「JRA育成馬を用いた育成後期のV200と競走成績に関する調査」と題した発表を行い、牡と牝では有酸素運動能力の成長の仕方に違いがあるのかも?といった考えを述べさせていただきました。よく“牝馬の仕上がりは(牡に比べて)早い”と言う話しを耳にしますよね?私たちのこの研究が、その謎を解き明かすキッカケになったら良いな~、なんてことを考えています。

 一方、日本ウマ科学会学術集会ですが、こちらは有料。学会の会員は3000円、非会員は5000円、学生は1000円の参加費が必要になります。でも、発表内容は獣医学から馬学、歴史の話まで実にバライティに富んでいて、飽きさせません。例えば「なぜ、日本古来の乗馬では右側からのるか?」、「馬体重や日齢と競走成績との関係は?」、「ホースセラピーと鍼による癒しについて」など、競馬ファンから歴史愛好者まで楽しめる発表が目白押しです。それに加えて、世界的に有名な米国の獣医大学の教授による講演会まであるのですから、この参加費はリーズナブルとさえ言えます。こちらでも私たちは、「サラブレッド種繁殖牝馬の年齢が競走成績に及ぼす影響」と「前肢における著しいコンフォメーション異常が市場および競走成績等に及ぼす影響」の2題を発表しました。この発表では、6-10歳時あるいは交配開始3年目に交配した繁殖牝馬の産駒の成績が良いこと、肢曲がりは一般に考えられているほど競走成績や故障への影響がないことを統計的に明らかにしており、少なからず生産者の皆さんには興味を持って頂ける内容だったのでは?と思っています。生産地の皆さんのお役に立つような研究の実践!それが私たち日高育成牧場の使命ですから、これからも皆さんの期待に応える研究をドシドシ実施しますよ。楽しみにして下さい('-'*)ヨロシク♪

 さて、この研究発表会と学術集会ですが、参加者が増え続け東大会場が手狭になったため、来年からは東京両国のKFC Hall&Roomsに会場を移し開催されるそうです。

 皆さん。機会があったらぜひ覗いてみて下さいね。日本の馬好きと馬関係者が一堂に会するこんなイベントは、他にありませんから。来年の開催も、いつものとおりジャパンカップの翌日ですよ。

 追伸、日本ウマ科学会。どうして“馬”じゃなくて“ウマ”なの?と会長の青木先生に尋ねたら、「馬科学会だと、バカ学会になっちゃうから」と真顔で返答。本当かな?

Photo 会場となった東京大学弥生講堂。アカデミックな雰囲気で、なんとなく身が引き締まります。

Photo_2会場内は馬の関係者で一杯!立ち見が出るほどの盛況さでした。

Photo_3 我が日高育成牧場の平賀場長は、昨年日本ウマ科学会学会賞を受賞(スゴイ!)。それを記念して、今回の学術集会で受賞講演が行なわれました( ̄∇ ̄ノノ"パチパチパチ!!。

Photo_4 東大の銀杏は有名ですね。この美しい銀杏も、今回で見納めだと思うと少し寂しいです。

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