2014年4月

2014-04-28

誕生の季節【JRA日高育成牧場】

 JRAでは、初期育成期の技術開発や育成研究を目的にサラブレッドの生産も行っています。これらの馬のことをJRAホームブレッドと呼んでおり、2歳まで育成してJRAブリーズアップセールで売却しています。その後は競走期のパフォーマンスを検証した上で、生産地で行われる講習会等で研究成果を普及しています。

 今年のJRAホームブレッドは8頭の出産予定で、すでに7頭が生まれました(4月19日現在)。全馬すくすくと育っています。この時期の子馬たちは本当にかわいいものです!

Photo_6 大好きなおっぱいを飲んでいます!

Photo_7 本当に無邪気な寝顔です!

 さて、子馬たちもの『競走馬としての躾』は、生まれた時から始まっています。そのひとつが、『引き馬』です。引き馬を教えるためには人馬の信頼関係の構築が大切です。まず、下の写真のように、子馬と母親の間に人が位置することで、馬に安心感を与えます。そして、馬を左側から引くことを教えるために、最初はリード(引き綱)をつけずに子馬の左肩の横に立ち、右手を軽く首に回します。馬を引く人は右手で母馬のスピードをコントロールしながら、子馬を前に促し、子馬に人と一緒に歩くことを教えます。最初は、補助者が必要に応じて後ろから前へ促します。

Photo_8 『競走馬としての躾』は、生まれた時から始まっています!

 なお、子馬は、首の力が弱いので、最初はリードをつけません(強く引っ張ると首を痛めることがあります)。概ね生後1ヶ月から2ヶ月程度を目安にリードを装着します。

Photo_9  横から見るとこんな感じです。

 人を信頼して安心して歩くことが、パドックで厩務員とともに威風堂々と歩くことにつながり、そして、騎手の指示に従って自在に反応する競走馬へと育っていくことにつながっていくのです。

Photo_10 そして、2年後には競走馬としてデビューします!

2014-04-25

出産シーズン【ダーレー・ジャパン・ファーム】

 日高もだいぶ暖かくなり、遅い春の訪れを感じる時期となりました。

同時に、我々生産者にとっては馬の出産&種付けと1年で最も忙しく、神経を使うシーズンとなります。 

繁殖牝馬の出産予定日が近づくと、スタッフが24時間体制で監視し出産に立ち会います。

写真のような酸素ボンベ、消毒液、タオル、コットンなど出産に必要な道具を予め用意しておきます。

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分娩馬房に隣接する監視室で夜を徹して繁殖牝馬の様子を見守ります。

また、定期的に直接馬房に入り繁殖牝馬の乳房の張りを確認しながら、分娩時期を推測します。

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無事に分娩が終了すると、産まれた仔馬は約1時間後に立ち上がり、その後母乳(初乳)を飲みます。

馬は人間と違い、母の胎盤を通して仔馬に免疫抗体が移行しないという特徴があります。

また、初乳中に含まれる免疫抗体を仔馬が体内に吸収できる時間は生後24時間以内とされています。

したがって、今後すくすくと元気に育つためには、この初乳を摂取することが必要不可欠となり、

上手くいかない場合は、スタッフが介助して飲ませます。

Photo_15 まだまだ目が離せないのですが、無事に産まれて良かったとほっと一息つく瞬間。

 それは新しい命の誕生に感動し、競走馬としての将来に多くの関係者が夢を抱く、

 まさにその瞬間なのかもしれません。

2014-04-23

2014年BTC 育成調教技術者養成研修 第32期が始まりました!

 4月8日(火)、BTC軽種馬育成調教センター 日高事業所において、待ちに待った第32期研修生の開講式が行われました。32期の研修生は、北は北海道から、南は九州福岡まで全国16都道府県より集まった18歳~28歳、男子17名、女子4名の総勢21名です。今期も希望あふれる若者がそろっています。

 関係機関の方々やご家族が臨席された開講式では、みな緊張した面持ちで式典に出席しました。天戸光則総務課長の司会により式は進行し、まず髙松勝憲BTC日高事業所長より入講を許可された後、本年4月1日付けで新理事長に就任された大平俊明理事長より「ここ数年、凱旋門賞やドバイワールドカップといった世界最高峰のレースで日本生産馬が活躍していますが、その要因として育成調教技術の向上があげられています。研修は厳しいですが、最後まで初心を忘れず、一人の落伍者もなく全員がこの研修を修了されるよう頑張ってください。」との式辞が述べられました。また、来賓の名取哲哉日高振興局長より「皆さんは、数多くの希望者の中から馬への情熱と才能を見込まれ選出されたと伺っています。競馬界を支えるホースマンを目指し、仲間と協力し支えあい研修に励んでください。」、山野辺啓JRA日本中央競馬会 日高育成牧場長より「BTCの研修は厳しく辛いことも多いと思いますが、研修生同志が励ましあい、支えあって全員で来年の修了式を迎えられるように頑張ってください。このBTC研修が真のホースマンになる第一歩となることを祈念しています。」と祝辞を頂きました。

 開講式に続いて行われた昼食会では、一人ずつ自分達の研修にかける意気込みを以下のように語ってくれました。

T.O君(山梨)一年間ケガなく、楽しく過ごしていきたいです。よろしくお願いします。

K.K君(岐阜)どこに行っても恥じない騎乗技術を身に付けたいです。

R.Iさん(埼玉)将来、自分にまかせれば安心だと言われるホースマンになりたいです。

M.Kさん(千葉)年長なので生活・騎乗ともに模範的な態度で取り組んでいきたいです。

T.T君(静岡)騎乗者としても人としても成長していきたいです。

M.T君(北海道)馬の気持ちが分かるホースマンになりたいです。

T.N君(京都)アイルランド研修に参加できるように頑張ります。

Y.Mさん(富山)初心者ですが、馬からも人からも信頼されるホースマンになりたいです。

A.Mさん(埼玉)1勝でも多く勝てる馬を造り周りから信頼されるホースマンになりたい。

Y.Y君(東京)みんなと一生懸命研修し、即戦力として牧場で働けるように頑張ります。

T.W君(長野)どんどん厳しくしてください!気づいたら一番うまくなっていたいです。

T.H君(千葉)自分に育成してもらいたいと思われるようなホースマンになりたいです。

D.N君(広島)将来世界で活躍する馬を育てられるように技術をしっかり身に付けたい。

S.M君(大阪)ファンに喜んでもらえるような馬を造りたいです。

M.M君(滋賀)騎乗技術や馬学を学びアイルランド研修を目指して頑張りたいです。

Y.S君(埼玉)北海道に負けないぐらいでっかい人間になりたいです!

K.S君(福岡)自分の考えをしっかり持った真のホースマンになりたい。

H.K君(福島)世界で活躍できるホースマンになりたいです。

S.A君(千葉)元気いっぱいケガしないように頑張りたい。

H.K君(岐阜)1年間やり通して頑張っていきたいです。

T.O君(群馬)人も馬もケガなく頑張りたいです。 

 32期の平均年齢は20歳と非常に若いですが、この春高校を卒業したばかりの者が11名、大学・高専卒3名、社会人経験者が7名というとても個性的なメンバーが揃っています。毎年、東京・大阪などの大都市出身者が多いのですが、今期は16都道府県にまたがり、方々で様々な方言が聞こえておりにぎやかです。現在、先輩である31期生にいろいろ教えてもらいながら、ホースマンへの第一歩を踏み出したところです。彼らにとって、この一年間は今までの人生の中でもとても刺激に満ちた、充実した1年になることでしょう。研修スタッフも全力でサポートしていきます。皆様も32期生を温かく見守って下さい。 (養成担当課長)

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2014-04-20

牧場就業促進事務局の北川です。

 さくら前線もこの原稿が掲載されるころには、北東北に届いていることでしょうね。

 さて、世田谷には「馬事公苑」という場所があり、馬術競技の開催などを行っており乗馬関係者なら知られているところです。

 年間スケジュールを見ても、高校生から社会人まで、そして、東京をはじめ関東地区、全国大会と見事に予定は記載されており、周辺にお住まいの方々は週末に馬事公苑に行けば、何等かの試合観戦ができると理解されているのか、乗馬経験が無い方でも知識は豊富で、私の隣で家族連れの方に説明をされていました。 何だか見ず知らず同士で競馬談義に華を咲かせる競馬場?と勘違いしそうです。

 http://www.jra.go.jp/bajikouen/pdf/event/schedule2014.pdf

 国内最高峰の試合であれば競技用に飼育管理、調教を施した馬が多く出場することになりますが、実は普及用馬としてレースに出走経験のあるサラブレッドなども繋養されています。

 これは、馬事公苑ばかりではなく、全国の乗馬施設等で元競走馬が繋養され、乗馬として活躍しているケースもあります。

次のリンク先は馬事公苑の例です⇒

 http://www.jra.go.jp/bajikouen/html/kyuusha.html

 機会があれば、牧場や競馬場以外にも目を向けてみては如何ですか?

最後に、八重桜と馬のツーショットを試みましたが、残念ながら私の技術では駄目でした。(左側の青い木は「河津サクラ」です)

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2014-04-18

JBBA第36期開講

こんにちはJBBA研修課の山口です。

 前回のブログでは35期生がJRAでの実習について報告させてもらいましたが、その35期生は3月15日に全員が無事1年間の研修を修了しましたことをこのブログを借りてお伝えいたします。

 さて、現在は第36期生12名が今月2日に晴れて入講し、慣れない研修所での寮生活と馴れない馬とのコミュニケーション作りに悪戦苦闘しているところであります。

 ほとんどが馬に触るのも初めてというこの12名が、今後どのくらいホースマンとして力をつけていくか楽しみです。

 皆さんも是非彼らたちを見かけたら一声かけてあげてください。

PS:JBBA研修生ブログもやってますので、そちらもヨロシク!

Dscn38821 開講式の様子。緊張感タップリです。

Dscn39011 初めての曳き馬。余裕そうに見えるが・・・?

Dscn39181今回は赤で揃えました。ちょっと派手ですか?

2014-04-14

こんにちは。コスモヴューファームの山口です。

日中の気温も上がり、ここ北海道でもようやく春を感じる事が

出来ていたのですが、朝起きると放牧地にうっすらと雪が積もっていました。

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朝は冷え込みますが、太陽が出てくるころには、すぐに放牧地の雪も無くなります。

H26414_2  ↑

事務所前の芝生です。

まだ枯れている色ですが、少し緑に色づいてきました。

H26414_3  ↑

こちらの写真は事務所前の桜の木です。

関東では、すでに見頃を過ぎていると思いますが、

北海道ではまだまだつぼみが見えているだけで、

咲く気配がありません。早ければ5月のGW後半だと思います。

ここコスモヴューファームがある新冠町の隣町、

新ひだか町静内には有名な桜並木の名所【二十間道路】

があります。例年はGWが過ぎてからの開花ですが、

今後の天候次第ではGWが見頃になるかもしれません。

北海道の中には、GW期間中が桜の見頃の名所が

数件ありますので、桜の名所と馬産地を巡る北海道旅行などに

出かけてみてはいかがでしょうか?

2014-04-11

「BTC研修 最後の課外研修」

BTC第31期生の皆川です。

3月23日(日)・24日(月)に、課外研修で十勝へ行ってきました。

 1日目は、「ばんえい競馬」を見学しました。実際にレースを初めて観ると、障害を越えるために必死になっている「ばん馬」の姿に感動しました。馬格も大きいので迫力もありました。

メインレースの「ばんえい記念」は、負担重量が1トンもあり、他のレースより何倍も迫力が増しました。最後の障害では全頭が横一列に並び、どの馬が先に登るのかワクワクして観ていました。登っていく馬の中で、1頭だけ登りきれずにいた馬をスタンドにいる全員で「頑張れ~」と応援していて、順位だけが全てではない感じが気持ち良かったです。

普段見ている「サラブレッド」とはまた違い、大きい「ばん馬」もとても可愛かったです。

 

 2日目は、「独立行政法人 家畜改良センター 十勝牧場」を見学してきました。

最初に乳牛の種牛がいるエリアを案内してもらい、種牛になるには厳しい審査により、1年に1~2頭しか選ばれないという話を聞き大変驚きました。その後は、肉牛のエリアを案内してもらい、ちょうどこの日に生まれた可愛い仔牛の姿も拝見することが出来ました。

 

 最後になりましたが、十勝牧場の皆様には、忙しい業務の合間に案内をして頂き誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

Photo_2 スタンド横での集合写真!

Photo_3大迫力の第2障害!

Photo_4こちらが最後の見学先でした。

Photo_5 防疫の為、みんな同じ服装になりました。

Photo_6 帰りに寄り道しちゃいました。

2014-04-09

『こんにちは ノーザンファームです』

4月に入り北海道も春の息吹が感じられるようになりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて今シーズンも新入社員が入社してきました。4月1日に入社式及び入社ガイダンスが開催されましたのでその模様をお伝えさせていただきます。

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今年の新入社員も全国各地から大卒・専門卒・高卒・中卒とさまざまな人間が入社してきました。入社ガイダンスでは、中尾事務局長をはじめ様々な方から、ノーザンファームの歴史、社会人としての心構え等々講義していただきました。

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ガイダンスは時には冗談や質問も飛び交うなど、終始和やかな雰囲気で行われました。

これから新入社員の皆さんがどのように成長していってくれるか社員一同楽しみにしています。

2014-04-07

静内農業高校です。

ようやく春らしい陽気となり、放牧地の馬たちも元気に走り回っています。春は、別れと出会いの季節です。本校でも卒業式や離任式の別れがあり、着任式や入学式の出会いがありました。

<別れと出会い>

高校生活3年間で学んだ様々なものを胸に3月1日に69名が全員笑顔で本校を巣立って行きました。また、今年度は9名の教職員が転出されます。本校での勤務年数に違いがあるものの、生徒や地域のために尽力いただきました。

4月8日には新たな出会いが待っています。新入生60名そして、着任者8名を迎え、新たな静農が始まります。

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<馬術部合宿>

年度末・年度始めは本校馬術部にとっては恒例の合宿が行われています。今年度は3月21日から4月7日までの期間、当番で炊事をしながら合宿を行っています。この期間に部員同士の団結や乗馬技術の向上そして、新入部員を迎える準備を行っています。たくさんの新入部員が入ってきてくれることを望みます。

Photo_2 <逞しくなりました>

本校では、馬の成長と体調管理のために、毎週体重測定を行っています。昨年生まれた超最(コスモ)も大きく成長し、今は350kgを超えています。その名のとおり最強を超える馬に成長してほしいと願っています。冬の寒さに負けずに、風邪をひかず、元気に春を迎えました。

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2014-04-04

はじめまして。日高軽種馬農協の酒井です。

皆さんこんにちは。

私の働く日高軽種馬農協では馬のセリを開催しています。

ですから、このブログもセリに関するものが中心になっていくと思いますが、

どうぞよろしくお願いします。

では、私の一週間をご紹介します。

この日はJRA宮崎育成牧場で開催された新規馬主様向けの勉強会に参加させて頂きました。

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写真は今年のブリーズアップセールに上場予定の馬たちです。

順調に育成が進んでいました。

こういった場で馬主の方に北海道市場で開催するセリの営業をするのも重要な仕事です。

この後は北海道へ戻り日高育成牧場で行われているブリーズアップセール上場馬のビデオ撮りを見に行きました。

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宮崎と比べるとまだまだ寒い日高ですが、屋内馬場や坂路を使い、こちらも順調に育成が進んでいました。

そして、この合間にJRA函館競馬場に何度も行きます。

5月13日に開催するトレーニングセールは初の函館開催になりますので、競馬場の方々と何度も何度も打ち合わせしています。

去年までJRA札幌競馬場で開催していたトレーニングセールは、セリ会場が屋外でしたが、函館競馬場では屋内のパドックシートを利用してセリを行います。

当日は一般の方も見学出来ますので、是非ご来場下さい。

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Photo_b5 この時期は私達にとっても様々な仕事が重なり、ハードな時期となります。

そんな時は行者ニンニクの天ぷらを食べて滋養強壮に努めながら仕事をこなしています。

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初回なので堅い話ばかりになってしまいましたが、私のブログが一番人気になれるよう頑張りますのでよろしくお願いします。

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